宙ごはんの試し読みのおすすめアプリを比較してみた!あらすじと感想も

町田園子さんの小説、宙ごはんを読了したので、試し読みにおすすめのアプリのご紹介や、私なりの本作品の感想や考察を書いていきます。

まず最初に試し読みのアプリを紹介し、その後感想を書いていきますね。(感想の方は、がっつりネタバレありますので、ご注意ください。)

試し読みにオススメのアプリはコレ

宙ごはんの無料試し読みが出来るアプリはこちらです。

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    試し読みしたら、本編も買いたくなっちゃうかもしれませんよね。だから、最初から本編を買ってもいいと思えるアプリで読むのがオススメですよ!特におすすめなのは、ebookjapanとU-NEXTです。どちらも私は愛用しています。

    特に小説や漫画好きの方におすすめなのは、ebookjapanです。初回、6冊まで半額で買えるので、宙ごはんも半額で購入できますし、他に気になる新刊も半額で買えちゃいます。また、半額クーポン使い切った後も、イベントで色々なクーポンがあり安く購入できます。

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    宙ごはんの感想と考察(ネタバレあり)

    町田そのこさんの作品で最初に読んだのは、本屋大賞を受賞した作品「52ヘルツのくじらたち」。本当に面白くて、感動的で、すごい作品を読んだなと思った。正直、これ以上の作品を生み出すのは難しいのではないかと思った。しかし、本屋大賞受賞後第一作目となる「星を掬う」、これもまたすごい作品だった。母と娘、親子の関係を主題に、重々しく重厚感があるものの、読む手が止められない、そんな作品だった。そして今回の「宙ごはん」。半分ほど読み進めたあたりでページを捲る手をふと止めて、感じたのは、あと半分で読み終わってしまうことが悲しいという感情だった。本当に面白い作品を読んだときにこんな感情になることは、読書好きの人なら理解してもらえるはずだ。

    主人公の宙には、深い愛情を与えてくれる育ての親のママ、風海と、イラストレーターとして活躍し、美人で華やかな雰囲気を持っている産みの親のお母さん、花野がいる。宙には「ママ」と「お母さん」ふたりの母親がいるのだ。しかも、それが当たり前と思い、何の疑問も覚えていない。人には皆、育ての親のママと、産みの親のお母さんがいるものだと思っていたのだ。そのことに初めて疑問をいだいたきっかけは、保育園でのとある出来事。母の日が近づいているので、お母さん、ママの似顔絵を描いてプレゼントしようというのだ。クラスのみんながクレヨンで画用紙を彩っていく中、宙だけが描き始めることができない。保育園の先生がなぜ描き始めないのかと優しく問いかけると、宙は、ママとお母さん、みんなはどっちの似顔絵を描いているのと言う。その返答を聞いた先生はハッとして、両方の似顔絵を描けばいいんじゃないかという。だが、そのやり取りを聞いていたクラスメートが、なんの悪意もなく口を開く。「両方なんておかしい」「ママはひとりに決まっている」「どっちかが偽物なんだ」と。いつもは大人しく特別反抗することのない宙だが、その時はなぜだか無性に腹が立って、クラスメートに向けてクレヨンを投げつけてしまうのだ。そのクレヨンが額にあたったクラスメートは案の定泣き出してしまう。そんな描写から物語が始まる。この物語の入り口がとてもいい。この日常の一コマから、宙の性格や置かれている状況がよく分かる。

    一話から五話までそれぞれ時系列が別れて収録されているが、第一話目はこのように、主要な登場人物の性格や宙を取り巻く環境が良く分かるようになっている。
    次の描写では、宙が育ての親の風海とその娘の萠と一緒に、お化け屋敷のようにボロボロな家に住む産みの親の花野の元へ訪れる。玄関の引き戸を早く修繕してという風海、小さな子供がいるにも関わらず辛口の商品が多いスペイン・バルでご飯を買ってきてしまう花野。子供の為に有名ジェラート店で大人買いをしてしまう花野。それを知っ身体に悪い甘い物を子供に与えるなと怒る風海。このやりとりだけでも十分ふたりの性格が垣間見えるだろう。そしてそのやり取りの後にはこんな語りがある。
    『この日から半月後、一緒に暮らし始めてすぐのことだった。ファストフードのハンバーガーはめったに食べさせてもらえなかったから美味しいのであって、毎日食べると体によくないのだ、と宙は知った。』
    この語りで読者は、宙の生活に何らかの変化が起こることを知るのだ。そしてその変化はすぐに分かる。次のページで宙は、花野の住む家に越してきているのだ。そして小学校に向かうために宙に朝ご飯を作ってくれているのが、花野のお友達と名乗る佐伯という男。両耳にピアスをいくつもつけ、腕にはタトゥーがびっしりと入っている一見強面の男だ。初対面の時佐伯は、宙に好きな料理を聞き出し、本当に美味しい特製のボロネーゼを作ってくれる。そのやり取りだけでも佐伯が優しい人間だということが分かるのだ。そしてもうひとつ分かるのが、育ての親である風海たち家族は海外へ飛び立ってしまったということ。もちろん宙が日本に残るのか、それとも風海たちと一緒に海外へ行くのか、その話し合いでも一悶着あった。風海は姉である花野なんかに子育てはできないと言い張り、花野は宙の人生なんだから宙に任せると言う。それを聞いた風海はまた、そんな無責任なことをいう姉にやっぱり子育てを任せることはできないと言う。最終的には風海の夫である康太の説得もあり、宙は花野と共に暮らすことになるのだが、色々と問題が発生することは言うまでもない。佐伯にご飯作りを任せていることから分かるように、花野は一般的な母親像からはかけ離れている。売れっ子イラストレーターとして仕事に没頭するあまり、家事にはほとんど手をつけず部屋に閉じこもりっぱなし。家で見る花野には以前目にしていた華やかさはひとかけらもないのだ。

    そして事件が起きる。宙の授業参観に花野が現れなかったのだ。これだけならありがちなことにも思えるが、悲劇はまだ続く。授業参観に来てくれなかったことを残念に思いながら帰宅した宙が目にしたのは、前のイメージを取り戻した、美しく華のある花野の姿だった。そんな花野と一緒に向かったのは、高級レストラン。そしてそこで待っていたのは、花野の絵を取り扱う画廊のオーナーである柘植という初老の男。なんとこの男が花野の彼氏なのだという。高級レストランに宙が美味しいと思える料理があるわけもなく、しかも佐伯と仲良くなり始めていた宙にとっては、花野と柘植の関係性は複雑なものだった。佐伯が花野に好意を寄せていることを宙も分かっていたからだ。そしてあろうことか、その日柘植は花野と宙の暮らす家に泊まっていったのだ。翌朝にはご飯を作りに佐伯がやってきてしまう。直観的に佐伯と柘植を会わせてはいけないと悟った宙は、朝早くから玄関前で待機して、佐伯がやってくるのを待つことにする。そしてそこに佐伯がやってくるのだが、宙の頑張りも虚しく事件は起きてしまう。宙が外で待っていたことを異常事態と思った佐伯が、花野の部屋に飛び込んでいってしまうのだ。そこで起こることは誰にでも想像できるだろう。プライベートな空間にいきなり侵入してきたことに花野は憤慨し、佐伯を罵倒し、罵り、家から追い出した。その光景を見た宙もまた、佐伯と自分の気持ちを考えてくれない花野に怒りをあらわにして、どこかへ走り出してしまう。ここまで読めば分かるように、今回の町田そのこ作品も、親子のいびつな関係を描き、時に苦しくなるような描写も描かれている。しかし、それだけではないからこそ、町田そのこさんのファンは沢山いるのだろう。

    飛び出して行った宙をすぐに追いかけたのは佐伯だ。そして佐伯は、自分が働くお店「ビストロ サエキ」に宙を連れて行き、パンケーキの作り方を教えてくれる。宙にとってパンケーキは特別な料理だった。風海や萠と暮らしていたあのころ、誰か元気のない人がいる時には決まってパンケーキをみんなで食べたのだ。宙にとってパンケーキは、元気を与えてくれる魔法の食べ物だった。佐伯が教えてくれたパンケーキは、家庭で作るそれとは違い本格的で、分厚くふわふわで本当に美味しかった。そんな美味しいパンケーキを食べながら、佐伯は宙の為に、花野のことを教えてくれる。佐伯いわく花野は、宙の事が嫌いなわけではなく、ただ、人の可愛がり方をしらないだけなのだという。そこで語られたのは、幼き頃の花野の不遇の人生だった。花野は両親に見捨てられ祖父母の家で育てられ、しかも、旧家を継ぐ者として、それは理不尽に厳しく育てられたらしい。親からも、祖父母からも、愛情を育まれず一人で生きてきたのだ。だから、宙を愛しえているはずなのに、愛情の伝え方が分からない。佐伯はそう教えてくれた。そして気づけば、店の入り口には花野の姿が。佐伯が宙を探しに行くと言ったきり帰ってこなかったため心配で探しにきたのだという。そして花野は宙に謝罪する。こんなのが母親でごめんなさい。自分にも母親が務まると勘違いしていた、と。それに対して宙も謝る。私も花野さんと暮らしてみたかった。一緒にいたら楽しいかもと思った。だから、ごめんなさい、と。そしてふたりは、一緒にパンケーキを食べ始める。さっきまで美味しいと感じていたパンケーキが、不思議なことに、もっと美味しく幸せな味に感じられることに宙は驚き、佐伯のもとでこの魔法のような料理を教えてほしいとお願いする。そんな風に、最終的には和やかな空気で第一話が幕を閉じる。ここまで聞けば、この物語のテーマが家族と食ということが分かってもらえただろう。

    第二話では宙が小学6年生に、三話では中学3年生、四話では高校2年生、五話目では高校3年生と時系列が進んでいき、それと同時に周りの環境も変化していく。良い変化もあれば悪い変化もある。例えば、宙と花野は自分たちなりの関係性というものを構築していくが、それでも衝突することはある。しかもその衝突には、誰かしら他の人も絡みあってくることが多いのだ。例えば、柘植さんが妻子もちだということが判明し、花野が不倫をしていたことが分かったり、ずっと花野に好意を寄せてくれていた佐伯が他の女生と結婚することになったり。そのようなことが起こる度に花野の精神状態は揺れ動き、まわりに影響をあたえていく。かくいう宙にだって様々なことが起きる。母親の不倫相手である柘植の孫が同じクラスにいることが分かったり、中学生になれば恋をしてみたくなったり、海外から戻ってきた風海が自分の頭の中にいる風海とは別人になっていたり、本当に色々なことが巻き起こる。読者にとって面白く、そして胸に来るものがあるのは、そうした出来事が、今まで自分が経験してきたことや体験してきたことに類似した点があるからだろう。

    町田そのこさんの小説には、生きていく上で出来れば目を背けたいような人の嫌な部分がよく描かれている。今回の「宙ごはん」もそうだ。産みの親の花野、育ての親の風海、従妹の萠、そして優しい佐伯や主人公の宙でさえも、暗く醜い部分が垣間見える。それでもページを捲る手が止められないのは、暗く醜い部分だけではなく、明るく美しい部分を見ることが出来るからだ。そして、人が何かしてしまう時には、必ずしも理由があること。そんな当たり前なことを教えてくれるからだ。一話から五話までを通して、複雑な人間関係が影響して辛いできことが起こっても、最終的には美味しく優しいご飯を作って、和やかに、平和的に物語が終わる、そんな物語が続いていきます。複雑な家庭環境に悩んでいる人、人間関係に悩んでいる人に、是非読んでもらって希望を感じてほしい作品です。

    小説

    Posted by ありちーぬ