殺菌成分の高さから話題&人気沸騰中もマヌカハニー 。海外では既にスーパーでも当たり前に売られているほど知名度が上がっています。
そこで気になるのが産地ですね。多くのマヌカハニーはニュージーランド産であることはご存知かと思いますが、国産(日本産)のマヌカハニーはあるのか?ニュージーランド以外にも産地はあるのかについてご紹介していきます。
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そもそもマヌカハニーって?
マヌカハニーとはニュージーランド・オーストラリアに自生するフトモモ科の樹木・マヌカの花から採取されるハチミツです。ニュージーランドの先住民族であるマオリ族は古くからマヌカの木を万能薬として使用してきました。
マヌカハニーを食べると病気になりにくいということで研究が始まり「メチルグリオキサール」という成分がマヌカハニーの抗菌成分であることがわかりました。
メチルグリオキサールは体に良い影響を与えてくれる成分で、体内のあらゆる菌を取り除いてくれます。抗炎症作用も持っており喉の痛みや口内炎、ニキビなどにも効果があります。
あまり聞きなれない成分で違和感を持つ方もいるかと思いますが、感覚的にはヨーグルトに含まれている「ビフィズス菌」のようなものと思ってください。
このメチルグリオキサールの含有量はMGO(MG)という数値で表され、数値が大きくなればなるほど強い抗菌作用を持っていることになります。
メチルグリオキサール(MGO)については下記の記事に詳しく書いてありますので、ご覧ください
残念ながら国産マヌカハニーはない。
結論から申し上げますと、マヌカハニーに国産のものは存在しません。これはマヌカハニーの原料に関係しています。
マヌカハニーはミツバチがマヌカの花の蜜を集めてできる蜂蜜です。そのため、マヌカの木がない日本では生産できないのです。
マヌカハニーの商品ページで日本国内で生産されたような記載を見かけることもありますが、これはニュージーランドで生産されたマヌカハニーを日本に輸入し、日本国内で瓶詰めしたというだけのものです。
日本で製造工程の最終段階を行ったというだけで、マヌカハニー自体が日本国内で生産・採取されたものという意味合いではないので勘違いしないようにしてください。
日本国内で採取されるマヌカハニーは存在しません。
産地はニュージーランド・オーストラリア
マヌカの木はニュージランドとオーストラリアにあります。ですが、マヌカの木の量は圧倒的にニュージランド方が多いです。
従って商品として売られているマヌカハニーもニュージーランド産のものが多いです。品質についてはどちらがいい、悪いという違いはありません。
私としてはニュージーランド産のマヌカハニーは、政府によって厳格な規格が定められているため一歩有利かなと思うところです。決してオーストラリア産のマヌカハニーが粗悪品ということではないですよ。
販売しているメーカーの商品ページで「弊社のマヌカハニーはオーストラリア産ですので…」などの謳い文句を見かけることがありますが、重要なのはどこで取れたかよりもマヌカハニーの成分や安全性でしょう。
マヌカハニーの成分を専門の検査機関で分析している商品もあれば、そうで無いものもあります。また農薬の残留がないかどうかを検査しているメーカーもあります。
(※現在は厚生労働省の指示で輸入される全てのマヌカハニーに残留農薬検査をすることが義務付けられています)
製品によっては購入時にマヌカハニーの成分検査の結果を「証明書」として同封してくれる場合や、製品のラベルについているQRコードから検査結果を紹介できるもの、自社サイトで定期的に検査結果を公表しているものさまざまです。
産地が海外の輸入物になりますので安全面への配慮は欠かさず行いたいところ。商品を購入する際は「安全」がどれだけ保証されているかがポイントになります。
マヌカハニーの種類について
マヌカハニーの種類は大きく分けて2種類あります。1つは成分の100%がマヌカハニーでできているもの。もう一つがマヌカの花以外の蜜も混入している「マルチフローラル」というタイプです。(マルチフローラルに対して純度100%のものを「モノフローラル」と呼ぶことがあります)
マルチフローラルについて言えば、マヌカ以外の蜜が混入している=マヌカハニーと普通の蜂蜜がMIXされている(粗悪品ということではありません)ものです。
そのため、MGOの数値は純度100%のものに比べて低い傾向にあります。MGO30やMGO50位の数値がマルチフローラルでは多いと思います。
ここまで書くと、マルチフローラルにはデメリットしかないように思うかもしれませんが、メリットを挙げるならば「食べやすさ」ではないでしょうか?
マヌカハニーはその独特の風味(苦味)や薬っぽい味がして苦手という方もいます。その点マルチフローラルでは普通の蜂蜜が入っている分、クセを感じにくいです。
過去にマヌカハニーを試したけれども味口に合わなかったという方も、マルチフローラルなら大丈夫かもしれません。
また、マルチフローラルのメリットとしてMGO数値が低めである分、お手頃な価格で購入することができます。
ですが、先ほども述べた通りメチルグリオキサール(MGO)数値は低めの傾向にあるので、目に見えて効果がわかるほどの実感はないかもしれません。
味に関して言えば、ヨーグルトに混ぜたり、コーヒーに入れて飲めばマヌカハニーの味はほとんど感じません。そのまま食べるのは苦手な方でも食べ方を工夫すれば問題なく食べられるはずです。
初めての方はMGO100位の数値低めから始めたい方もいらっしゃるかもしれませんが、いきなりMGO200やMGO500、それ以上のグレードの商品を食べたからといって副作用があるわけでもありません。
MGO100でもMGO500でも初めに少量ずつ試していけば特に問題ありません。稀にハチ・マヌカ花粉に反応して軽いアレルギーを示す方がいらっしゃいますが、これは普通の蜂蜜でも同じことが言えます。
つまり、スーパーで売られているような普通の蜂蜜が問題なく食べられるのであれば心配ないと言えますので安心してください。マヌカ花粉も日本人が多く患っている「スギ・ヒノキ花粉症」とは別物ですので安心して食べられます。
30種類以上のマヌカハニーを食べている私もスギ・ヒノキの花粉症持ちですが、マヌカハニーによるアレルギー反応が出たことは一度もありません。
2018年から新たな検査基準
マヌカハニー偽造品の流通が問題視される中で、ニュージーランド政府は2018年から“マヌカのDNA検査”をすることを義務化しました。
花粉のDNA鑑定、マヌカ特有の4種類の物質を検査し、モノフローラルとマルチフローラルに分類するというものです。
その成分というのは以下の4つです。
・ヒドロキシフェニール乳酸
・メトキシ安息香酸
・メトキシアセトフェノン
・DL-3フェニル乳酸
これらの数値がモノフローラル・マルチフローラルどちらの基準値にも満たない場合はマヌカハニーとは認定されません。また、マヌカ以外の花の蜜を含んでいる場合には、マルチフローラルと表記しなければならなくなりました。
マヌカハニーの採取時期・期間
マヌカハニーは南半球の夏にあたる12月頃の4〜6週間のみ採取することができます。その期間の短さから生産できる数が限られているのです。
マヌカハニーが一般的な蜂蜜に比べて高価である背景にはこう言った要因があります。残念ながら成分が人工的に加えられた加工品が存在しているのも事実です。
ニュージーランドではマヌカハニーに人工の成分を加えることが法律で禁止されていますが、私たち消費者は実際とは異なる数値が表示されていても、その真偽を確かめることはできません。
粗悪品を選ばないためにも信頼のおけるメーカーのものを選ぶ、成分検査証がついているものを選ぶなどの対策が必要となります。
このことを念頭に入れた上で自分にあったマヌカハニー探しをしてみてくださいね。以上、今回はマヌカハニーの採取地・期間についてのご紹介でした。