長屋ホールディングス会長 茂の土下座シーンネタバレ【六本木クラス】
六本木クラスの、長屋ホールディングス会長、長屋茂。最終的に彼は宮部新に土下座して謝ることになります。
そのシーンの詳細を原作漫画を全て読み終えた私がお伝えしていきますね。
大きくなった二代目みやべの会社と変わる力関係
宮部新の居酒屋「二代目みやべ」は麻宮葵の活躍によってどんどん大きくなり、7年後には売上100億円近くの巨大外食企業に成長しています。
フランチャイズ化も成功し、本当に長屋ホールディングスに対抗できるくらいの力を持つようになりました。
そして、宮部新の復讐は少しずつ、正式な形でなされていきます。
まず、あらたは長屋ホールディングスの社外取締役になろうとします。
長屋ホールディングスの株主総会での、国内株主はほとんど宮部が抑え、社外取締役になるのは間違いなしとされていましたが・・・専務になった龍二が海外株主を抑えていたので、社外取締役にはなれませんでした。
しかしその件で、焦って長屋茂が宮部新を訪れた時。長屋茂に強烈な一発を宮部新が与えるのです。(物理的にじゃないですよw)
まず、長屋茂が来たというのにも関わらず、忙しくて対応できない、二時間待ってくれといいます。
あの天下の長屋ホールディングスの社長が来ているのに、二時間も待たせるという屈辱を味わわせているのです。
そして、会った時
長屋茂「この私を2時間待たせるとは、お前も偉くなったものだな」
あらた「今の私は、昔あなたが土下座を要求した時の無力な高校生ではありません。変わったのですよ。どうしますか?あの時のことをあなたが土下座して謝罪すれば、許しますが」
当然長屋茂は土下座などしません。
しかし、ここから長屋茂は息子の龍河に足を引っ張られることになります。
長屋龍河の暴走
長屋龍河は、麻宮葵の策にまんまとハメられ、7年間の懲役をすることになってしまいます。
しかし、龍河は刑務所で反省するどころか、新や葵への復讐、そして龍二を殺して自分が専務になるというばかりを考えているのでした。
その背景には、長屋茂の歪んだ教育があるのでした。
長屋茂の龍河に対する異常な教育
歪んだ教育とは、龍河と新がまだ高校生だった時にさかのぼります。
龍河があらたの父をバイク事故で死なせてしまった時。
あらたは龍河をボコボコに殴り殺そうとします。その時龍河は、多少なりとも反省していました。父親を殺したのだから、これくらいボコられても仕方がない・・・という感じでした。
あらたに殴られている時も、「俺が悪かった…許してくれ」と言っています。
逮捕の時も「示談するんじゃなかったのかよ!?あれは俺のせいで・・・」
と龍河は父親に言っており、罪悪感を持っています。人としての良心はまだ残っているようです。
しかし、父親が「人間には二種類いる。人間と家畜だ。宮部新は家畜として生まれた。お前は人間として生まれた。この鶏は宮部新だ。この鶏の首の骨を折りなさい」
ということを龍河に伝えます。龍河は鶏の首の骨を折ることに最初躊躇します。
ヤンキーでいじめっ子で自己中な龍河でしたが、それくらいの人間性はまだあったということです。
しかし、父親の「二度も家畜にやられておきながらくだらん同情はするな。豚や鶏を喰らうのに同情などするな」
という言葉を受けます。「そう考えれば、この罪悪感もなくなる」と龍河は共感したため、鶏の首の骨を折り、悪い意味で目覚めるのでした。
龍河の服役後の暴走
服役後、龍河は「俺は人間。龍二も新も家畜なんだ」と考え、龍二を殺して自分が長屋ホールディングスの専務に返り咲こうと画策します。
殺し屋に1億円ものお金を払い、龍二の暗殺を依頼します。
龍二は殺し屋に襲われるのですが、その襲われる現場に偶然宮部新も居合わせます。そして、新は龍二を命からがら逃がし、新は殺し屋に大怪我を負わせられるのでした。
殺し屋からすると、依頼を失敗してしまったことになります。しかも、その殺し屋は新の部下の亮太が所属していたヤクザ、木島組の組長なのでした。
犯行のやり口や犯人の特徴から亮太は木島組の組長と断定。亮太が組に激怒して訪れ、犯人が木島組の組長だという事実が割れてしまうという、殺し屋としては大失態をしてしまったのです。
木島組の組長は、「こうなった以上、依頼金額は半額でいい。海外に逃亡するが、一度受けた依頼はしっかり実行する。麻宮葵だけは始末していく」
と龍河に言います。
龍河は「どうせなら龍二もついでに殺してくれ。麻宮は生きたまま俺のところに連れてこい」
と言います。
その後、龍河の父、長屋茂から電話が龍河に入ります。
長屋茂「宮部新を刺して、龍二を狙ったのはお前か?」
龍河「一度やられた相手に二度もやられるな。自分より身分が低いものは家畜と思え。豚や鶏を食らうのに同情なんてするな。全部父さんから教わったことです。僕は父さんの自慢の息子でいたかった。龍二を殺そうとしたのも、新を刺したもの全部俺が仕組みました。もう後戻りはできません。俺の人生をメチャクチャにした家畜共、麻宮葵も龍二も二度と俺に歯向かえないよう首をへし折ってやる。新と同じように。父さんの言葉が骨の髄まで染み込んでいて、もう自分では止められません。」
長屋茂は手を顔に当てて後悔している様子でした。
龍河「お父さんが止めてくれない限り、止まれません。僕が潜伏している住所を教えます。軽井沢にあるお父さんの別荘です」
龍河は、父に自分の犯行を行う場所を教えるのでした。まだ良心のほんの一握りの欠片が残っていたのかもしれません。
長屋茂に空虚な土下座をする新
龍河「麻宮葵は捕まえた。助けてほしくば来い、宮部新」
あらたは龍河からの連絡を受け取り、龍河の居場所を聞き出すため長屋茂の元に訪れます。
長屋茂は「やつの居場所を教えてほしくば土下座しろ」
といいます。
膝を折って、さっさと土下座するあらた。大笑いする長屋茂。
長屋茂「君の信念とやらはそんなもんか?結局は力の前にひれ伏すのではないか!実に無様だな!」と高笑いし、龍河の住所を書いてあらたの足下に投げ捨てます。
長屋茂「父の仇である私に土下座するのはどんな気分だ?」
あらた「気分?亮太、お前は俺が土下座するのを見てどんな気分だ?」
亮太「え、なにも・・・」
まぁ、そりゃそうですよね。麻宮を助けるために必要だから土下座するのであって、決して長屋茂に何かで敗北したとか、屈辱を受けたとかじゃないですからね。。。そういう感想になるでしょう。
しかし、長屋茂は驚いていました。
あらた「どんな気分か?無念です。会長はどんな気分ですか?ずっと望んでいたことがかなって満足ですか?痛快ですか?多分どっちも違う。」
あらた「何故俺が無念か?それは、あなたは許せない父の仇であると同時に、才能は認めざるを得ない敵。あなたの背中を追うことに俺の人生の全てを賭けてきました。あなたの背中にはそれだけの価値があったから。それが、人質をとって勝ち誇った顔をしている腐った人間だったなんて・・・。俺はこんな人間のために十何年の人生を棒に振ったかと思うと無念で仕方ありません。」
あらたは今の会話すべてを録音していました。だから、龍河が犯人であり、その犯人の居場所を長屋茂があらたに教えたこと、全て録音していました。
これで長屋グループは終わりだとあらたは告げて、去るのでした。
土下座したのはあらたの方でしたが、完全に勝利したのもあらたの方でした。
長屋茂は一人残された部屋で考えます。
(あの男が屈する姿が見たかった・・・そうしてでも報われたかった。だが、だからこそあの男にだけはしてはならなかった。これまで作り上げた人生を一瞬にして失ってしまった・・・)
長屋茂は泣き叫ぶのでした。
その後、新と亮太は葵がとらわれている軽井沢に駆け付け、通報し、犯人たちと戦い、葵と龍二を救出するのでした。
長屋茂が謝罪して土下座
龍河が起こした拉致監禁事件。
そして、その事件に長屋茂会長が関わっているとして、長屋ホールディングスは株価が暴落。
さらに、元部長である楠木優香による内部告発によって、長屋ホールディングスは破産が免れない状況に。
そして、会社売却の話も持ち上がっています。会社売却を悪くない条件で手を挙げている企業が、株式会社R・C宮部の会社なのでした。
結局、宮部あらたに、長屋茂の会社は吸収されるということになります。
その事実を龍二から聞き、長屋茂はあらたを呼び、謝罪&土下座します。
長屋茂会長「この間のことは、いや、君との始まりからというべきか。私が悪かった。君の不当な退学処分。宮部君の事故の隠蔽。すべて、私が悪かった。この通りだ。」
あらた「これまであなたと龍河への憎しみだけで生きてきました。何よりも望んでいたのに、気分のいいものではありませんね。もう俺にはあなたに対する感情は残ってません。」
長屋茂「私を許してくれるのか?」
あらた「死にぞこないの年より一つの土下座で何もかも許せと?いただいた分はきっちりお返しします。俺は商売人ですから。」
これが、長屋茂とあらたの最後にシーンです。
あらたは見事に長屋茂に復讐を遂げて、長屋茂から土下座を勝ち取ったのでした。
まとめ
本当に因縁の対決でしたが、あらたの信念の強さが勝ちました。
六本木クラス、本当に名作でした。。。
他にも龍二と葵はどうなるのか?あらたと優香、葵の三角関係はどうなるのか?について書いてますのでご覧ください。
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