男と女のケンカ、コレどっちが正しい?
今日は、怒りの正体についてお話しします。
色々な相手に怒りを感じることがあると思いますが、
最も怒りを覚えやすいのが、
彼氏彼女や、夫婦などの男女関係だと思いますので、
これを1つ例にとってお話しします。
個人差はありますが、
男性と女性は違う世界感で生きています。
例えば、
A子さんとB男くんがいたとします。
A子さん「寒いね」
B男くん「そうだね」
A子さん(察しが悪いな・・・イラッ)
A子さん「あのね・・・なんでストーブ着けてくれないの?」
B男くん「はぁ?じゃあ最初からそう言えよ」(イラッ)
あくまで例ですが、
こういったような、話はよく聞くと思います。
察せない男に、ちゃんと言えない女。
これは男が悪いとか、女が悪いとかそういう話ではなく、
単純に、お互いが考える「当たり前」のことの違いだと思います。
先ほどの例でいくと、
A子ちゃんは「寒い」と言われれば、
察して何かしてあげるのが当たり前と思っています。
A子ちゃんが逆の立場なら、
「寒いの?じゃあストーブ着けてあげようか?」
となります。これが優しさというものでしょう。
B男くんは「寒い」だけ言ったら、
相手に「寒いの?じゃあストーブ着けようか?」と言わせなければならない。
そういう風に相手に気遣いを要求することは、申し訳ないし失礼なことだ。
だから気遣いを相手にさせないことが優しさで、そうするのが当たり前だと考えています。
B男くんが逆の立場なら、最初から「ストーブ着けて」と言うでしょう。
A子さんも、B男くんも、どっちも正しいです。
ただ、A子さんとB男くんはこのことがきっかけでケンカになります。
A子さん「寒い、で分からないの!?」
B男くん「じゃあ最初からストーブ着けてって言えよ。何でそれが言えないんだ?」
これは、両者の当たり前がぶつかっているだけです。
お互いが生まれた環境、性別、年齢、国、父親や母親の環境、兄弟姉妹が何人いたか、
などなどで、それぞれの人の「当たり前」が変わってきます。
人が誰か違う人に怒りを覚える時は、
ほとんどの場合、この「当たり前」の違いから
何でお前はこういうことをするんだ?理解できない
という当たり前の違いで怒りを発生させます。
しかし、それは仕方のないことなのです。
育った環境が違うから、当たり前は違って当然。
それは悪いことではなく、ただの自然現象なのです。
なので、相手が失礼なことをしたと感じても、
相手は失礼にするつもりは全くなかったかもしれません。
あるいは、こちらはきちんとしているつもりでも、
相手は失礼に思って怒っているかもしれません。
A子ちゃんとB男くんの例もそうですね。
これは、どんなに気を付けても、
『当たり前』の違いは必ずあるので、
そこで怒っても仕方がない。
ただ、『当たり前』が違うんだね、仕方ないね
というだけの話です。
なのであなたが相手に対して何か怒りを感じる時、
そこにはあなたの「当たり前」と相手の「当たり前」の違いが生じて、
怒っているのかもしれません。
しかし、それは「当たり前」と「当たり前」が違うのは自然現象なので、
怒っても仕方がありません。
雨が降ったから空に怒ったり、
雷が落ちたから雨雲に怒ったり、
いちいちしないでしょう?
それと同じことなのです。
「当たり前」と「当たり前」が違うのは自然現象。
従って、いちいち怒る必要なし。
ということですね。
怒りと言う感情を、一度横に置いておいて、
よくよく相手の当たり前を確認し、
どこに相手の当たり前に抵触したのかを考え、
自分の当たり前とすり合わせる必要があります。
そしてそういう作業を進めていくことで、
色々な考え方を理解できるようになり、
器が広くなっていきます。
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