平屋なのに2階建て?普通の二階建て住宅との違いとは?
こんにちは。今回は最近とても人気と注目を集めている平屋建て住宅についてのお話です。
平屋建てといっても、ここ最近では中二階やロフトのある平家がとても人気を呼んでいます。
なぜ平家なのに中二階を作るのか?なぜ平家なのにロフトが必要なのか?
そんな平家と二階建て住宅の違いや、お得な情報について紹介していきたいと思います!
平家建てと二階建て住宅の違いとは?
まずはマイホームを設計していくうえで重要な要素として予算や土地、間取りなどいろいろとあると思います。
何を優先して、どういう建物にしよう?
そう思う人はとてもたくさんいると思います。
ここでは平家住宅と二階建て住宅の大きな違いについて、まずは紹介していきたと思います。
◯=適応している ×=適していない △=適応可能
平家 | 二階建て | |
建物の形の自由度 | ◯ | × |
家事動線 | ◯ | △ |
家庭内コミュニケーション | ◯ | × |
屋外環境 | ◯ | △ |
耐震性能 | ◯ | × |
バリアフリー施工 | ◯ | × |
建築費用 | × | ◯ |
採光性 | △ | ◯ |
二世帯住宅 | △ | ◯ |
掃除環境 | ◯ | × |
一見すると◯が多いとされる平家住宅ですが、費用面で圧倒的な差が出てしまうので、平家が最高!というわけにもいかないのが現実。
また△マークは意識して設計するとカバーする事ができるカテゴリーなので、デメリットを真に受けるのが嫌な人はちゃんと対応しましょう。
平家と二階建ての大きな違いについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
どっちかで悩んでいる、あなたの不安を解消してくれます。
平家なのに2階にする理由はデメリットのカバー
平家と二階建ての違いを理解したかなと思いますが、あえて二階建てにせず平家なのに二階建て風にするのにはこんあ理由があります。
それは各デメリットのカバーです。
平家の魅力を残しつつ、二階建てのメリットを取り入れる事となります。
以下でその内容を解説しています。
建物の土地を少しでも抑えるため
平家=広い土地が必要と前述の表から理解できたと思います。
これはどうしようもない事なのでしょうか?
平家の魅力を最優先したいけれど、土地の広さはかなり必要で、それを妥協して予算が跳ね上がってしまったという点はよくあります。
土地が高い場合だと尚更ですが、平家住宅では中二階やロフトを設ける事で、その建築建築にかかる土地をカットする事ができます。
たった3坪されどされど3坪。なんていう風に聞こえるとおもいますが、建物の土地分をカットする事ができればその分コストは安く済みます。
しかし中二階にかかるコストもそれなりにかかるので、状況によりその良し悪しは変わってくるので注意が必要です。
固定資産税対策
所有している土地に対して、どれくらいの建物を建てるかは人それぞれですが、平家はどうしてもその面積は大きくなりがち。
総二階建て住宅と比較すると大袈裟に表現すると倍の差があることも普通です。
固定資産税の視点でお話すると、平家は非常に固定資産税がかかります。
理由は二つ。
- 土地に対して建物の面積が広くなるから
- 平家は建築材料が多く資産価値が高くなるから
の二つです。
1はわかると思いますが、2に関しては平家は屋根や柱で使っている材料が多いため”資産価値”というのが上がります。
これの影響で固定資産税も増加することになります。
平家なのに中二階などを設置する多くの理由として固定資産税のカバーが挙げられます。
中二階やロフトの条件を満たせば、そのエリアは延べ床面積の対象外になります。
中二階?ロフト?平家なのに取り入れる事の役割とは
引用元:https://nagakute-studio.com/2020/12/10/post-1500/
さてそんないろいろと複雑な日本の住宅環境ですが、やはり固定資産税をカットするためには取り入れたい中二階やロフトの存在。
そもそも、中二階やロフトってどういう違いがあるのでしょうか?
平家なのに2階にするメリットとして、それぞれの特徴を紹介します。
中二階(スキップフロア)
中二階は別名スキップフロアと呼ばれていて、間取り図でSFなんていう記載がされている場合もあります。
中二階はその名の通り、平家住宅の中間に位置する高さに設置された空間を言います。
主に居住スペースが中心になりますが、もちろん収納としても部屋もあります。
大きな平家では他にもお子様が遊ぶためのプレイルームや書斎にする事だって可能です。
ロフト
ロフトは馴染み深い人もいると思います。
一人暮らしのワンルームにロフトがついていると嬉しいですよね。
みなさんがイメージしているロフトは平家住宅でも同様に設置する事が可能です。
ロフトは主に簡易的な梯子を使って昇降するパターンが多く、屋根裏などに設置する場合が多いです。
条件は悪いかもしれませんが、寝るスペースとしても十分に機能し収納としても機能します。
家づくりでまずやっておきたいこと
家づくりでまず最初にすべきは、住宅展示場に行く事ではありません。
無料でプロと家づくりの相談ができる、無料相談窓口を最初に利用すべきです。
ハウスメーカーや工務店に行くと、そこの会社の話ばかりされますが、無料相談窓口は住宅メーカーではないので中立な立場でプロの話が聞けます。
家づくりでは、予算組みやハウスメーカー選定など、素人では難しい判断がたくさん求められるので、素人だけでやると必ず間違った判断をして後悔することになります。
無料サービスは、色々あるのですが、NTTデータの『家づくりとびら』相談窓口が特におすすめです。
業界歴10年以上のプロが予算組みや、土地選定、ハウスメーカ・工務店選びを一緒にやってくれます。
私は「家づくり何からすればいいか分かりません」と相談に持って行ったのですが、家づくりの手順、ハウスメーカーや工務店の坪単価の話、適正な予算など分かりやすく解説してもらえました。
ハウスメーカー選定も、プロに要望を伝えて見学先を数社選んでもらったので、余計なモデルハウスを回る手間も大幅に省けました。
素人が全く知らない、優良な工務店なども紹介してもらえます。
家づくりは、プロに無料相談するのがオススメというか、絶対必要だと感じます。必ず利用しましょう。
具体的な平家の固定資産税対策
平家なのに二階建て風の家にしたいと思った場合、固定資産税を非課税にするための条件というのがあります。
それは設置された中二階やロフトなどが、固定資産税の非対称になるための条件という考え方が望ましいです。
以下の条件を満たすと、非課税の対象になります。
非課税にするための条件
- 天井までの高さ1.4メートル以下
- 上り下りする”階段”を固定しない
- 下の階の半分以内の面積で収める
が条件です。これらを一つでもアウトしてしまうと、中二階やロフトが課税の対象になります。
しっかりと知っておきましょう。
平家なのに2階建てにした場合ロフトと中二階どっちがいい?
引用元:https://yamagata-ie.com/constDetail.php?id=9211
平家なのに2階建て仕様のお家にしてみたい!と前向きな方も多いかなと思います。
そんな中、ロフト・中二階どっちがいいの?
という疑問を解消します。それぞれメリット・デメリットがあるので参考にしてみてくださいね。
ロフトのメリット・デメリット
まずはロフトです。一人暮らしの若い学生や新社会人の方がワンルームマンションなどを借りたときによくあるのがロフトです。
みなさんもイメージしやすいと思いますが、ロフトって実際のところどうなの?
という疑問を紹介します。
ロフトのメリット
- 部屋が開放的になり広く感じる
- 収納&居住スペースが増える
- キッズスペースとしても活用できる
- 家の延べ床面積が上がる
以上のようなメリットがあります。
ロフトのデメリット
- 建築費用が上がる
- 間取りのしかたによっては危険性がある
- 夏に暑く・冬に寒い!
- 日光対策をしないと暑い&眩しい
という感じでロフトは賢く使わないと思っていたのと違った!
という風になってしまいます。
平家にロフトを検討中の方は以下の記事でさらに詳しい事を解説しています。
気になっている人はチェックしてみましょう。
中二階のメリット・デメリット
次は中二階です。
中二階のあるお家もあまり見かけませんが、実際に家に取り入れるとかなり便利という声をよく聞きます。
ロフトよりしっかりしていて、安全性があり、リラックススペースとして活用される方が多いですね。
メリットとデメリットを紹介します。
メリット
- 開放的になり空間が広く感じる
- 子供の遊び場として最適
- 居住スペースにしやすい
- 広く設計しやすい
デメリット
- 建築費用がロフトより高い
- ロフト同様暑くて寒くなりやすい
- 結局掃除が面倒になる
中二階は家全体の見栄えがよくなり、開放的になるので、取り入れたい人は多いと思います。
子供がまだ小さい時は遊び場として、就学すれば勉強部屋になったりといろいろと便利ですね。
以下の記事で中二階について解説しています。
平家で2階建て風にした場合の用途
ここでは簡単にロフトや中二階を、どういった使い方ができるかを解説していきます。
居住スペースとして使う場合
ロフトや中二階を部屋にしたり、寝室にすることは可能です。
しかしながら国が定めているロフトや中二階の存在としては収納部屋という括りがされているほどで決して最適とは言えない状況もあります。
詳しくは以下の用途に応じたチェックを忘れないようにしましょう。
寝室
子供達が喜んで寝室にしたがるのは天井が低いことから、まるで秘密基地のような存在感です。
しかし注意しましょう。前述で紹介した通りですが、夏暑く、冬は寒いです。
換気環境や暖房器具などの設置は必須と言えます。
しかし子供達がここで寝てくれると、部屋が自然と空くので、家が圧倒的に広くなるのは間違いないでしょうね。
書斎
床を畳にしてデスクとスタンドライトをセット。
これだけでパパの秘密基地が完成です。
光が入りやすいように窓を設置したりする事が前提ですが、やはり大人になってもこういったリラックススペースは大事と言えるでしょう。
プレイルーム
LDKに隣接させ、大人が視界に入りやすい高さに設置したプレイルームもおすすめです。
階段を上ると5〜7畳くらいの広さの遊び場があれば子供達は大喜びです。
階段にはキッズガードを配置したりして、とにかく安全面に重視を置く必要がありますが家が散らからないメリットがあるのでお勧めです。
楽器演奏部屋
引用元:https://nest-design.net/blog/
楽器の演奏は好きですか?ピアノ、ドラム、ギターなどあらゆる音を出す楽器の練習は中二階でやってみてはいかがでしょうか?
開放的にはなりませんが、壁を50デシベルまでの高音に耐えられる防音室が作れたりと、楽器演奏する人にはとても重宝する部屋です。
私の知人は自室があるにもかかわらず中二階の楽器部屋で一日中ギターを触っています。
そんな部屋があっても楽しいですよね。
収納スペースとして使う場合
次に収納スペースです。収納機能としては圧倒的なパフォーマンスを発揮しますが、気をつけないとならないこともあります。
大型収納スペース
主に中二階にしてシーズンオフで使わなくなった冷暖房器具や、衣装ケースなどの収納をする家族は多いと思います。
しかし予算をカットしようとロフトしてしまうとそれらの収納する物が上に運べません。
中二階にして階段にすることでその悩みは解消されますが、梯子で昇降するロフトは収納には不向き。
なんて言ったって、両手が塞がるので収納目的で間取りを組もうと思うのならNGです。
屋根裏倉庫
屋根裏倉庫という名の、中二階収納部屋は多くの平家住宅で取り入れられている機能です。
天井は極めて低く、四方に小さな窓がある程度なので夏は暑く、冬は寒いのが特徴です。
そのために収納する道具にも気を使わないとならなく、湿気に弱い衣類品や熱に弱い機械類など眠らせておくにはそれなりの注意が必要です。
二階建て風平家・おすすめ中二階デザイン
ここでは実際に中二階の写真をもとにデザインや機能性についてコメントしていこうと思います。
何事も実際に見てみるのが一番いいのですが、土地の広さや間取り図などから中二階は非常に個性的になりやすいです。
少しでもたくさんのデザインを見ながら自分らしい中二階をチェックしてみましょう。
アメリカンスタイル平家の中二階
引用元:https://www.homes.co.jp/cont/iezukuri/iezukuri_00725/
ダークウッドのフロアが印象的な中二階のある平家住宅です。
階段に大きな隙間があったり、手すり部分も広く空いている部分があるので、お子様のいる家庭では少々不向きなデザインです。
しかしながらシンプルだけどとてもかっこいいデザインがかなり目を引き人気があります。
このようなデザインの場合、季節の暑さ、寒さを感じにくく一つの空間として成立するのでおすすめのレイアウトです。
書斎風のスキップフロア
引用元:https://lc.hitachi-rep.co.jp/creacasa/project/47/
LDKの上に配置された書斎風のスキップフロア。
写真ではカーペットだけが置かれたシンプルな部屋になっていますが、机を置いたり、テレビを置いたりと自由設計が可能です。
またLDKが見渡せるため非常に広く開放的に感じ、眺めがいい事からついついここで寛いでしまう人も多いのではないでしょうか。
こちらのスキップフロアも、壁の高さがそこまで高くないのでお子様がいる家族は注意が必要です。
不安な場合はハウスメーカーさんに安全性を重視した設計にしてもらいましょう。
ホームシアター環境のある中二階
引用元:https://www.pinterest.jp/pin/647603621394645409/
非常に個性的なホームシアターのある中二階。
ブラックの畳と広い空間が印象的ですね。
こんな機能、無いよりあった方がいいのですが、それなりの設置コストがかかります。
予算と奥様と相談のうえ、設計してみてくださいね。
二階建て風平家・おすすめロフトデザイン
続いでロフトです。
ロフトも安い費用で設置できるために人気がありますが、どんなデザインがあるのでしょうか。
一つずつ解説していきたいと思います。
簡易的な作業スペースにもなるロフト
引用元:https://iiietsukuru.com/home-083
家の中にこんな小さなロフトスペースがあるとついつい行きたくなっちゃう人いませんか?
私がその一人ですが、こういったちょっとした作業やお昼寝、物置にもなるロフトは非常に便利です。
ダークウッドで統一された色合いも素敵ですね。
この下はLDKと繋がっていて、空間がとても広く感じることもできます。
天井が斜めになっている”勾配天井”も部屋に立体感が出て空きのこない空間は最高ですね。
キッチン上のロフト
引用元:http://kaiteki01.seesaa.net/article/452766615.html
キッチンの上に設置された梯子で昇降するロフトスペースです。
上のフロアは基本的に居住スペースのような役割をしますが、梯子の高さを見てもわかるようにかなり高所なので注意が必要です。
エアコンや換気扇が設置されているため、空間は快適で過ごしやすいようになっているためお子様の遊ぶスペースとしても重宝する場所になっています。
何度も言いますが、高いので遊ばせる時はとにかく注意しましょう!
まとめ
今回は平家なのに二階建て風の建物の魅力を発信していきました。
固定資産税の対策、広い空間の演出、そして素敵でオシャレなデザインなどなど。
みなさんが建築設計していくなかで、取り入れたい要素がたくさんつまっているのが中二階やロフトの存在です。
初期費用コストはかかるものの、賢く設計し毎月の出費を少しでも抑えられるようなデザイン設計をしていきたいですね。
今回は二階建て風の平家住宅に設置するロフト・中二階について解説しました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
家づくりはまず無料相談へ
家づくりをするなら、一人で悩まずプロに必ず相談しましょう。
ハウスメーカー選定も、プロに要望を伝えて見学先を数社選んでもらえば、余計なモデルハウスを回る手間も大幅に省けます。
素人が全く知らない、優良な工務店なども紹介してもらえます。
家づくりは、プロに無料相談するのがオススメというか、絶対必要だと感じます。必ず利用しましょう。
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