平家と二階建ての違いは?費用面やメリット・デメリットを紹介!
こんにちは。今回はマイホームを計画するときに一度は考える「平家」か「二階建て」かのチョイスについてです。
どちらも色々なメリットやデメリットがあるのはわかるんだけれど、結局どっちがいいか決められない。
という人に向けた記事です。
平家と二階建て住宅のメリット、そしてデメリットについて紹介します。
またそれでも決められない!という人も中にはいると思います。家族構成や立地条件、そして気になる予算のお話も一緒に紹介していこうと思います。
手取り早く建物に応じたメリット・デメリットをチェックしたい!という人には以下のリンククリックですぐに見ることができます!
■平家のメリットについて
- メリット1.建物の形を好きな形に設定できる
- メリット2.家事がしやすい動線が自然と設計できる
- メリット3.家族内コミュニケーションが自然と増える
- メリット4.中庭・ウッドデッキなどの環境を作りやすい
- メリット5.家のデザインの自由性が高い
- メリット6.高い耐震性能
- メリット7.バリアフリー施工がしやすい
□平家のデメリットについて
◆二階建てのメリットについて
◇二階建てのデメリットについて
平家のメリットについて
引用元:https://suumo.jp/chumon/koumuten/rn_135598/135598_0001_25/jitsurei/jc_0029/
平家と聞くとどんなことをイメージしますか?
今回は平家住宅でよくあるメリットとデメリットを紹介していきます。
決していいことだらけではない平家について色々と勉強してみましょう。
メリット1.建物の形を好きな形に設定できる
平家の大きなメリットとして、建物の形を自由に設計できるところが大きなポイントです。
これは二階建て住宅と比較したときに、I字型、L字型、コの字型、ロの字型などといったように様々な形の平家住宅を建築することができます。
それぞれの形には色々なメリットがあります。
コストが低く済み、間取りの自由度が高く、何よりも二階建てには出せない個性を引き出すことができるのが魅力の一つです。
もし土地に余裕があって、平家の魅力を満喫したいという方には色々な形を試行錯誤してもらいたいですね。
平家の建物の形については記事の後半で詳しく紹介しているリンクを設置しているので、気になる形の家があったらチェックしてみてくださいね。
メリット2.家事がしやすい動線が自然と設計できる
平家は言うまでもありませんが、階段の無い家がほとんどだと思います。
こうなってくると、すべて同じフロアでの家事が中心になります。
これはどういうことかと言うと、わざわざ二階に掃除しに階段を登ったり、洗濯物を取り込みにバルコニーまで移動しなくても良いと言うことです。
LDKを中心に四方に部屋を配置し、水場を集中させることにより家事がとても効率的になります。
これは回遊動線と呼ばれますが、シームレスでスムーズな家事のできる家は奥様が大喜びしますよ。
メリット3.家族内コミュニケーションが自然と増える
二階建て住宅は居住スペースが二階にもあるという点から家族と顔を合わせる機会が激減します。
食事をしたりするときくらいしか、家族が揃っている時に集まる機会が無いため家族との時間をとにかく大事にしたい場合平家は圧倒的に良いとされています。
二階に部屋があるというのはとてもプライベート感が出て落ち着くメリットももちろんありますが、こういったデメリットはお子様が大人になってから後悔しても遅いと言うわけですね。
家族との距離が近いのはとても素晴らしいことです。
メリット4.中庭・ウッドデッキなどの環境を作りやすい
平家の大きな特徴として、屋外の環境やそれに関するエクステリアを楽しめるという点です。
ウッドデッキ以外にもコンクリートのテラス、家庭菜園、花壇、バーベキュースペースなど、広い土地を生かしたアウトドア施設の設置が非常に魅力的です。
平家は中庭やウッドデッキなどを設置しやすい間取り設計になっているためとてもオシャレで多機能な家が建築可能です。
それに対し総二階建てでももちろん可能ではありますが、平家と比べてその自由度は低くなってしまいます。
もちろんウッドデッキや中庭も可能ですが、平家だと階段が無い分家族がそこにアクセスしやすかったり、縁側や土間などもとてもナチュラルに設計する事ができます。
また総二階建て住宅を建てる人は、住宅+駐車場でいっぱいいっぱいのパターンが多く、土地に余裕がある平家ならではの機能はエクステリア面でその価値を発揮します。
メリット5.家のデザインの自由性が高い
内装と空間デザインに関してですが、これに関しては平家も二階建て住宅もどちらも基本的に自由に設計する事ができます。
しかし平家がやけにオシャレに見える理由はたくさんありますが、奥行きがあり、開放的で総二階建てよりも個性を出しやすい環境になっているためです。
だからと言って総二階建てが完全NGというわけではなく、色々なデザインの住宅を見学に行って参考になりそうなデザインはハウスメーカーさんに相談してみましょう。
平家は中二階などを設けるだけで空間が開放的になるため、その空間をオシャレに仕上げるのは容易です。
その開放的な部屋を生かしてアメリカンスタイルにしたり、北欧風のデザインにしたりと、家主のセンスが問われるところでしょう。
特にI字型と呼ばれる長方形のタイプは広くて開放的な玄関やLDKを構成するのに最適な形で、家の中のデザイン性がとても高いとされています。
またコの字、ロの字型も同様で、独特の形を生かした間取り設計や、家のデザインに合わせた屋外環境の空間設計など楽しめる要素がとてもたくさんあります。
また平家住宅は大きく広いサイズの屋根も特徴です。
二階建て住宅の屋根はあまり見えない仕様になっているので、屋根のデザインはあまり注視されません。
強いて言うなら屋根の色くらいではないでしょうか。
平家住宅の場合屋根のデザインや形、色などこだわる要素がとても多く、家の顔とも言われるくらいの存在感を持っています。
メリット6.高い耐震性能
当たり前ですが、建物が高くなると地震に対する抵抗力が低下します。
これは2階建と平家建てでも違いは大きく、基礎が違う分平家は地震に対する抵抗力が高いです。
そのため木造住宅でも十分な耐震性能を発揮するため、実はコンクリート住宅の総二階建ての家と比較すると実はコストは大して変わらないパターンもあります。
また地震発生時はすぐに屋外に避難しやすいなどのメリットがあるため、平家は災害にも強い点があります。
メリット7.バリアフリー施工がしやすい
総二階建てにできないのがバリアフリー化です。
10年、20年後、この家には何歳の人が何人住んでいるんだろう?
そう思った時、玄関のオシャレなコンクリートの階段は果たして正解なのだろうか?という疑問を持ちましょう。
もしかしたら、建築時の時からバリアフリー化した方がいいのでは?と思ったらその判断は正解だと思います。
バリアフリー化は建築後に工務店に依頼するとそれなりの時間と費用がかかいます。
どうせなら先を見据えて設定した方が後々楽になります。
平家のデメリットについて
引用元:https://hiroshima.mamalike.jp/wp-content/
ここからは平家のデメリットについて紹介していきます。
いいことだらけではないために、デメリットを知ることのほうが大切かもしれませんね。
デメリット.1建築費用が二階建てよりも高い
平家の一番のデメリットと言ってもいいかもしれません。
平家住宅というのは二階建て住宅に比べて、屋根を広く確保しないとならないのと、横に面積がある分柱などに材料費がかかります。
これらの理由からコストが二階建て住宅よりも高くなってしまいます。
二階建て住宅の中でも「総二階建て」や「部分二階建て」などの設計によりコストは変わってきますが、それでも平家の方が高くついてしまいます。
同じ延べ床面積で建築した場合、コストは大体ですが+100〜300万円ほど変わってくるという見方がされており、極限までコストを抑えたい!と言う人はあまり向かないかもしれません。
デメリット2.隣の建物が高いと暗くなる可能性がある
平家は言うまでもなく、背の低いお家になってしまうので、隣の家との距離が短い場合二階建て住宅でも家の中が暗い可能性が考えられます。
平家はその建物の低さから、家の中央部分に光が届きにくいという欠点も同様にあり、それを防ぐためにあえてコの字型やロの字型にしている人も多いです。
しかしながらそんな対策をしても隣のお家が3回建ての背の高い家だった場合、特定の時間帯はとにかく暗い家になってしまいがち。
建築前の土地の状況をチェックしたり、隣接した空き地がないかも知っておくといいでしょう。
デメリット3.水害に弱い
平家は一点注意が必要な事があります。
とても綺麗で、眺めがいいリバーサイドに家を建築したある平屋建ての住宅が、10年以上なかった豪雨の影響で床下浸水になってしまいました。
このように川の近くに平家を建てる時はとにかく注意が必要で、平家が床下浸水になっただけで生活が困難になります。
川沿いを避ける事や、ハザードマップを確認し災害時の家の状態をチェックしましょう。
あえて高い場所に建築したり、コストはかかってしまいますが外壁で防いだりする対応が必須となります。
こういったパターンも想定し、建築には色々と知恵を絞ったりハウスメーカーさんと相談した方がいいでしょう。
デメリット4.広い土地が必要
平家は二階建てと違い横の長い土地を必要とするために、それ相応の土地が必須となります。
当たり前の話になってしまいますが、日本の住宅において二階建てが多いのはそのせいだと一番に考えられます。
それでも平家はメリットが多く、個性と独創性を生み出しやすい建物です。
ちょっとくらいコストや土地代がかかってもいいから平家を建てたいという人が多いのでその気持ちももちろん私も理解できます。
平家を建てたい!という理由から土地の価格が安くて広い場所を確保したりと平家主体に合わせた土地のチョイスが必要になってきます。
デメリット5.固定資産税が高くなりがち
延べ床面積や建物に資産価値というがあり、それぞれ大きくなると固定資産税が上昇します。
資産価値?延べ床面積と土地の関係
住宅には資産価値というのが存在します。
私たちのように住宅をオーダーする人にはそんなに気にしなくてもいい案件ではありますが、知っておくと税金のカットにつながります。
二階建てと平家住宅ではその資産価値が違ってきます。
- 平家材料にコストがかかるため資産価値が高い
- 平家は広い土地が必要
上記の2点の影響から平家は固定資産税に大きく影響してきます。
他にも建物にくっついたタイプのガレージを設置したりすると、家の一部とみなされ課税の対象になります。
家づくりでまずやっておきたいこと
家づくりでまず最初にすべきは、住宅展示場に行く事ではありません。
無料でプロと家づくりの相談ができる、無料相談窓口を最初に利用すべきです。
ハウスメーカーや工務店に行くと、そこの会社の話ばかりされますが、無料相談窓口は住宅メーカーではないので中立な立場でプロの話が聞けます。
家づくりでは、予算組みやハウスメーカー選定など、素人では難しい判断がたくさん求められるので、素人だけでやると必ず間違った判断をして後悔することになります。
無料サービスは、色々あるのですが、NTTデータの『家づくりとびら』相談窓口が特におすすめです。
業界歴10年以上のプロが予算組みや、土地選定、ハウスメーカ・工務店選びを一緒にやってくれます。
私は「家づくり何からすればいいか分かりません」と相談に持って行ったのですが、家づくりの手順、ハウスメーカーや工務店の坪単価の話、適正な予算など分かりやすく解説してもらえました。
ハウスメーカー選定も、プロに要望を伝えて見学先を数社選んでもらったので、余計なモデルハウスを回る手間も大幅に省けました。
素人が全く知らない、優良な工務店なども紹介してもらえます。
家づくりは、プロに無料相談するのがオススメというか、絶対必要だと感じます。必ず利用しましょう。
二階建てのメリットについて
引用元:https://www.sanyu-k.jp/home/project/86.html
ここからは二階建てのメリットを紹介します。
日本の住宅においてとにかく多い”総二階建て”住宅などがこれらに分類されます。
メリット1.狭い土地に広い延べ床面積の家を建てられる
平家と比較されるのが、延べ床面積です。
前述の固定資産税についてもそうですが、同じ延べ床面積でも平家は土地を多く必要とします。
総二階建てにした場合、必要な土地の面積というのが平家の半分で済みます。
これこそが総二階建て住宅の大きなメリットであり、開いた土地を駐車場にしたり、これでコストをカットするなどの考えから総二階建てをチョイスする人がいます。
メリット2.平家よりも費用が低く済む
なぜ総二階建ての方が建築コストが安く済むのでしょうか?実は平家を建てる人こそ知ってもらいたい理由があります。
それが建築材料費です。総二階建てが安い理由というのが、建築にかかる柱や屋根の広さを平家以上に必要としないからです。
屋根に関しては平家の半分で済んでしまう場合もあります。
また平屋建ての家の場合屋根にとてもインパクトを出したい人がいるので、高価な屋根を選んでしまいがちです。
総二階建ての屋根に関しては下手すると視覚に入らないレベルなので正直こだわる人もそんなにいないんじゃないかなと思います。
私も同様ですが、おそらくこだわるのは色くらいかな?なんて思ってしまいますね。
そのほかにも平家はL字、コの字、ロの字型にすることでその建築コストがどんどん比例していきます。
メリット3.プライバシーを確保しやすい
平家が多い地域には、決まって家の周囲に外壁や樹木を植えて視界に入らないようにされています。
これはプライバシーの保護とも呼ばれますが、二階建て住宅の場合、上から見られるという感覚があまりないためにこういったプライバシーを意識しなくても済みます。
わざわざ平家を建築して、オシャレな気を目隠しがわりに並べて植えるなんていう作業を業者に頼んでコストが嵩むなら、黙って総二階建てにした方がいい。
という考えを持っている人が結構いるというわけですね。
メリット4.日当たり環境を確保しやすい
言うまでもなく、総二階建ては平家のように中央部分に光が入ってこないという現象は防ぐ事ができます。
窓の位置や、隣の建物との相性ももちろんありますが、基本周辺に光を遮断するようなものがない限り総二階建ては日当たり環境で悩む必要はありません。
当たり前の事が当たり前のように感じることはとてもありがたいのですが、実際に家を建ててみて日当たりが悪すぎる…。
なんていう事態を防ぐにはそれなりの設計が必要になってきます。
日当たりで妥協したくないのなら、総二階建てで決断をした方が後々楽かもしれませんね。
メリット5.二世帯住宅に向いている
私には縁がないと思っていても、いつの日かその家が二世帯住宅になる可能性があります。
二世帯住宅化してしまう要因としては
- 娘が婿を連れてきた
- 息子が結婚して家族が増えた
- 祖父が他界して祖父が引っ越してきた
などなど、パターンは色々です。
これら案件が「うちでは絶対ありえないです!」
なんて思う人もいるかもしれませんが、二世帯住宅はやはり他人同士だった人たちが安心して暮らせる唯一の方法です。
同じ屋根の下で暮らすにあたりありとあらゆる”気まづい”を回避する方法です。
1階と2階で居住スペースを隔離するなどといって方法はとてもメジャーです。
二階建てのデメリットについて
引用元:https://nexthouse.jp/next/next-columns/two-story-floor-plan/
二階建て住宅のデメリットも学んでいきましょう。
いいことだらけではないのが現実の二階建て住宅、何を妥協して何を取り入れるかはオーダーするあなたが決めることです。
デメリット1.生活動線が複雑になりやすい
二階建て住宅に住んでいる多くの主婦の方に、家事に関するアンケートを取ったデータというのを見たことがあります。
その中であらゆる家事の中で何が面倒かをチェックしてみたところ、以下のような結果になりました。
- 食器等の洗い物
- 家中の掃除機
- 洗濯
という結果です。私個人的には洗い物が1位なのに驚きですが、他に掃除と洗濯です。
これはなぜ2位と3位になったかと言うと、二階にいちいち登るのが面倒だという理由からこうなったみたいです。
二階に掃除機を持っていくのは、確かに億劫ですね。
また洗濯物を干したり、取り込んだりするのも大変。
家族が多い人だと2往復とかしないとならないので、さすがに疲労がたまります。
デメリット2.階段の上り下りが面倒
というわけで、次のデメリットが前述でも出てきた階段問題です。
日本の住宅の階段の平均段数は13段みたいですね。この13段の階段、かなり億劫になってくるでしょう。
リビングでくつろいでいて、階段を登って自室に行くというのも平家だと数歩あるくだけで済みます。
どっちがいいかは人それぞれですが、引越しの時や家事においても階段というのは色々とネックになってきます。
デメリット3.地震時に揺れやすい
建物は高くなるほど、地震災害の時によく揺れて長く続きます。
地震が怖い、揺れるのが苦手という人は平家をチョイスした方がいいと思います。
私自身も23階建てのオフィスの20階に勤務していた頃、震度3の地震でもとんでもないほど横にグラグラと揺れたのを思い出します。
2階と20階ではわけが違いますが、やはり耐震性能は日本の住宅においては必須環境かもしれませんね。
デメリット4.掃除がやや面倒
平家住宅で掃除機をかける時、扉の開閉くらいであとはシームレスにすいすいと掃除ができるのが非常にいい点です。
さきほどの家事ランキングにも載っていた通り、掃除がやや面倒な点がデメリットとして挙げられます。
掃除機を二階に担いで運ぶ。コンセントの届く範囲を掃除して、そしてまた移動というのが結構面倒で二階建てに家の場合二階のフロアは明日やろう。
なんて言う人もいるでしょう。
また掃除機に限った話ではなく、階段の水拭きなんかも結構大変です。
デメリット5.家族内コミュケーションが減りやすい
平家住宅と圧倒的に違うのは家族内コミュニケーションです。
お子様が小さい内はLDKのどこかでおもちゃで遊ぶ環境が予想できますが、就学してからどんどん大きくなると部屋に篭りがちです。
私の知っている家族の子供たちは小学生が二人いますが、休日はゲームにハマってしまい自室から出てこなくなってしまうくらい。
家族内コミュニケーションを増やすためにできる対策としては、平家にしたり、LDKの中に階段を設置するなどの対処が必要です。
平家と二階建て住宅の費用の違いについて
ここからは細かい費用に関するお話です。
ポイント1.坪数が同じ建物の場合平家の方が高い!
前述で挙がったお話なので簡単にしますが、同じ坪数で、同じ延べ床面積の建物を建築した場合平家が高くなります。
それは屋根の大きさや材料の必要な個数の関係からコストが上がります。
これに対する対策は無いと言ってもいいと思います。
ポイント2.固定資産税と都市計画税
固定資産税も前述で書いた通りですね。
土地を多く必要とする平家は高くなります。
また平家は資産価値が上がりやすいためこの点でも固定資産税の課税対象になります。
都市計画税?
都市計画税を聞いたことがありますか?
都市計画税は、その年の1月1日時点に市街化区域内に土地・建物を所有している人が納める税金です。不動産売買の際には、売主と買主の間で、都市計画税の日割り清算しなければなりません。都市計画税はどのように計算すればよいのでしょうか。
都市計画税の計算方法
固定資産税評価額 × 0.3%(※)
※0.3%という税率は制限税率であり、制限税率とは、課税する場合に決められた税率を超えてはいけない税率のことです。都市計画税の制限税率は上限0.3%として、市町村の条例で定められるので、各市町村によって税率が異なります。
引用元:https://iqrafudosan.com/channel/toshikeikakuzei
都市計画税は一部の地域、自治体に住宅を建築すると課税される税金ですが、ここでポイントなのは固定資産税評価額 × 0.3%というところ。
固定資産税評価額は先程の資産価値のことを言いますが、平家の方が高くついてしまいます。
建物の価格が高ければ高いほど、この都市計画税は高くなり、毎年1月1日。
忘れていたと言わせんばかりのタイミングで納税しないとなりません。
差額はわずかですが長い目で見るとその差額は大きくなるのは目に見えていますね。
例として、1,800万円の平家と1,500万円の二階建ての場合1月1日に請求される都市計画税の違いは
- 平家1,800万円=都市計画税 54,000円
- 二階建て1,500万円=都市計画税 45,000円
となります。これを35年続けると考えると結構な額になるのがわかると思います。
ポイント3.平家は中二階(ロフト)を作るという手段も
平家は延べ床面積に応じた土地を必要とするため課税の対象になってしまいますね。
こうなってくると対策はできないのでしょうか?
対策としては延べ床面積を減らすために土地の坪数を減らし、中二階やロフト設けるという手段があります。
平家でも階段がある家はここ最近注目されてきていて、ロフトや中二階は居住スペースにしたり、大型収納部屋としても重宝します。
ロフトや中二階が課税の対象にならない条件としては
- 物置部屋として定義される空間にする
- 天井までの高さは1.4メートル以下
- 広さは下の階の床面積の1/2以下にする
- 階段を固定してはいけない(※)
※階段を固定してはいけないという点ですが、自治体によって違う場合があります。物を運搬するにあたり困難な場合はしご以外にも階段を固定してもOKという事例があります。
詳しくはお住まいの自治体の建築指導課に確認をするといいでしょう
上記条件をクリアすると、固定資産税の課税の対象外になります。
ハウスメーカーさんに相談して間取り設計の候補に入れてみてはいかがでしょうか。
平家の中二階に関する詳しい情報はこちらに記載していますので、参考にしてみてくださいね。
ポイント4.建物の形について
平家を検討している人は是非とも建物の形について考えてみてください。
二階建てと違い色々な形に基づいて設計できる魅力あります。
I字型平家住宅
コストがかからないI字は平家の中でも最もオーソドックスです。
間取りの自由設計ができる点や、広々とし、開放的なLDKを設計しやすいメリットなどがあります!
I字型住宅については、こちらの記事から詳しい情報が記載されています。
チェックしてみましょう!
L字型平家住宅
プライベート空間を作れて屋外環境が整えやすいL字。家のある場所が曲がっているだけでここまで平家住宅は個性的になるんだと感心するお家です。
L字型平家はとても人気の形で、複雑な形の土地にも建築できる強いメリットがあります。
L字型平家住宅に関しては以下の記事から情報をチェックしてみてくださいね。
コの字型平家住宅
独特の形から、個性を引き出しやすいコの字型平家住宅。
コの字型は独特の形を生かした間取りデザインと屋外環境のデザインを楽しめます。
あなたは家庭菜園にしますか?それとも屋外テラスにしてバーベキュースペースを作りますか?
コの字型平家住宅は以下の記事でメリットやデメリットを紹介しています。
ロの字型平家住宅
最後にロの字型はプライベートな中庭やウッドデッキのテラスが作れることで非常に豪華に見えるお家作りができます。
中央に設置されたプライベートスペースは写真を見ただけで取り入れたい!と思うほど魅力的な空間です。
以下の記事から間取り図をもとにメリットと、デメリットを紹介しています。
それぞれの記事には詳しい情報が載っていますので、興味ある方は間取り図などを掲載しているのでチェックしてみてくださいね。
平家と二階建てのどちらかを決められない人へ
色々とメリットとデメリットを勉強したところでもまだまだ決断ができない!と言う人は多いと思います。
私もその中の一人ですが、将来のこともまだ予測できないし、土地も予算も決まっていない。
そんな時に少しでも安心して住宅の間取りデザインをスムーズにするために予算は家庭の状況から判断する材料を提示したいと思います。
チェック1.予算・税金関係
どうしても決められない!という人のために表にまとめてみました。
判断材料にするにあたり、メリットとデメリットを今一度確認しましょう。
平家建て住宅 | 二階建て住宅 | |
1.予算 | 大きな屋根と材料費がかさむため割高 | 材料費が最低限で住むため安い |
2.土地 | 広い土地を必要とするため費用がかかる | 総二階建てにして土地を半分に抑えられる |
3.税金 | 固定資産税・都市計画税がやや高め | 土地の面積の関係から安め |
4.メンテナンス費用 | 高所へのメンテナンスがないため安く済む | 2階への清掃や機材の設置に足場を必要とするため費用が高くなる |
チェック2.家族構成と立地条件
次に生活の基準や、建築における立地条件についてです。
こちらも建築の際の参考にしてみてください。
平家建て住宅 | 二階建て住宅 | |
1.家族構成 | 家庭内コミュニケーションが多い空間 | 2世帯住宅に向いたプライバシー空間 |
2.生活導線 | 水回りが集中して家事がしやすい | 二階に登って家事をするのが面倒 |
3.利便性 | 階段がないために快適 | 利便性を重視するには間取り設計が重要 |
4.安全性 | 段差の無いバリアフリー環境を作りやすい | 年配の方が階段を上るのは大変 |
5,災害対策 | 水害・床上浸水に弱い | 二階まで浸水しなければ生活可能。また地震でよく揺れる |
まとめ
というわけで、今回は新築を検討している人がついつい悩んでしまう、二階建てと平家建て住宅の大きな違いについて紹介しました。
予算面でいくと、総二階建てのお家が圧倒的にお得なのがわかりましたでしょうか?
また固定資産税や都市計画税など一部の地域にしか課税されない制度などがあるので、自分が済む場所をあまり拘っていない場合、こういった税金の課税対象から外れる行動というのも大事になってきます。
平家建てはデザイン性や自由性が高く、リラックススペースなどを多く取り入れられるメリットがあるものの、ついつい予算がかかりがちなのがネックですね。
建築費用としてかかる分にはいいけれど、固定資産税や都市計画税などなかなか厳しい課税金額が毎年くるのもネックです。
色々なメリット・デメリットがありますが、みなさんはどんな家を計画していますか?
何事もハウスメーカーさんとしっかりと相談した上で、予算、土地、家の形から税金、そして月々の支払いまで全てが納得いく家づくりを楽しんでみてくださいね。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
家づくりはまず無料相談へ
家づくりをするなら、一人で悩まずプロに必ず相談しましょう。
ハウスメーカー選定も、プロに要望を伝えて見学先を数社選んでもらえば、余計なモデルハウスを回る手間も大幅に省けます。
素人が全く知らない、優良な工務店なども紹介してもらえます。
家づくりは、プロに無料相談するのがオススメというか、絶対必要だと感じます。必ず利用しましょう。
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