マヌカハニーを選ぶ時に必ず目にするMGO・MGS・UMFの文字。何かの数値を表すものなんだろうけど、何かわからない…
そんな方も多いのではないでしょうか?
マヌカハニーが初めての方も、2回目以降の購入の方にもこれらの数値の意味や数値別の効能・値段などわかりやすく様々な観点から解説していきたいと思います。
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そもそもマヌカハニーって?
マカハニーはニュージーランドまたはオーストラリアの一部で取れる蜂蜜の一種です。
ミツバチがマヌカの花の蜜を集め、それを採取することでマヌカハニーが出来上がります。マヌカハニーの原料であるマヌカの木は、ニュージーランドの先住民族マオリ族がずっと昔から薬として使用してきた歴史があります。
ここ最近でマヌカハニーが注目されるようになるずっと前から、マオリ族はマヌカの成分に目をつけていたんですね。では、なぜマヌカハニーには薬として使われるほどの効果があるのか?
その答えは「メチルグリオキサール」という成分が関係していることが最近の研究でわかっています。メチルグリオキサールについて詳しくは下記の記事をご覧ください。
メチルグリオキサールとは
メチルグリオキサールとはマヌカハニーがもつ殺菌成分の正体です。この数値はMGOやMGという規格で表示されています。
1kgのマヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールが多いほどMGO数値が大きくなり、効果も数値に伴い大きくなります。表示方式としてはMGO100やMGO250と言った感じです。
私の知る限りでMGO数値の幅は、MGO30前後からMGO1000以上まであります。その差なんと30倍以上です。
MGO30位の数値のものは、マルチフローラルと言われるタイプであることが多く、これはマヌカハニーと普通の蜂蜜がブレンドされた混合タイプになります。(もちろん純100%のマヌカハニーに比べるとマルチフローラルは効果が小さめです)
MGO数値ごとの期待できる効果目安を用意しましたので、商品選びの際の参考にしてみてください。
MGO30+ | 手軽に美味しく栄養補給したい |
---|---|
MGO100+ | 毎日マヌカハニーを続けたい |
MGO250+ | 美味しく体調管理したい |
MGO400+ | 美容と健康維持を目的とする |
MGO550+ | 抗菌性重視 |
MGOの代わりとしてMGという表記をしている商品もあります。意味合いも数値の内容も同じなので、MGO・MGは同じものと思っていただいて構いません。
いくつかあるマヌカハニーの成分規格の中で最も多く使用されるのがこのMGOです。とりあえずこの数値の意味合いがわかっていれば、商品の比較がしやすくなるはずです。
MGOが使えるのは1社だけ⁉︎
ここでMGOの商標について説明しておきたいと思います。実はこの「MGO」は商標登録されています。
まず、株式会社TCN(商標登録時は株式会社テクノート)が日本の特許庁に対してMGOを商標登録しています(登録第5380195号)
TCNは他社に使用の権限を与えていないので、日本でMGOを使用していいのは株式会社TCNのみということになります。
その一方で、MGOは原産地のニュージーランドでも商標登録されています。これはニュージーランドのマヌカヘルス社が申請しているものです(Serial Number 77315537)
マヌカヘルス社の商標登録については、既に権利放棄によりその効力はないという記事を見たことがありますが、どちらにせよマヌカヘルス社は商標ロゴを使用しないMGOという文字を第3者が使用することに意義を唱えないと明言しています。
これにより、ニュージーランドではMGOという文字の使用についてマヌカヘルス社の登録商標ロゴを使わない限り問題ありません。
ニュージーランドでは問題ないMGO表記でも、そのまま日本に持ち込むと日本の特許庁に申請しているTCN社の商標侵害に抵触してしまいます。
TCN社は日本国内でMGO使う他社に対し使用撤回を警告&法的手段も検討する。という立場を示しています。
これに対し、ニュージーランドのエグモント社は「商品名などにMGOを含んでいても、 メチルグリオキサールの略称として使用する場合には、登録商標によって使用を制限することはできない。」という主張をしています。
こういった経緯があり商標登録に抵触することのない「MG」という表現も使用されるようになりました。因みにTCN社によると、メチルグリオキサールの化学式における正式な略称は「MG」だそうです…。
私たち消費者は、表示されている成分が本物であるかどうかの吟味を怠らなければ、買いたい商品が商標に抵触しているかどうかは問題ではありません。それはあくまで販売している企業間の問題です。
ですが、仮に訴訟に発展し裁判でTCN社の主張が認められた場合は、商標権を持たないメーカーのMGO表記は日本国内ではできなくなるでしょう。
「完全にクリアなマヌカハニーを選びたい」そういう方はTCN社が販売するマヌカハニーを購入をお勧めします。TCNのマヌカハニーは食べやすいと味もお墨付きですよ。種類も豊富でMGO220+から1050+まで4種類用意されています。
以上商標についての余談でした。
UMF
さて、話は戻ってMGOの次に多く使用される規格がUMFです。この数値は、 フェノール液(消毒液)と比較した場合の殺菌力を表しています。UMF5+はフェノール液5%以上、UMF15+はフェノール液15%以上の殺菌力を持っているという意味です。
UMFにはUMF®ハニー協会(UMFHA)が公認しているUMF®という登録商標があります。これは基準を満たす加盟社のみ使用することが許されています。
UMF®使用のための基準は以下の通りです。
❶ マヌカハニーの殺菌力
❷ マヌカハニーのMGO含有量
❸ 真正なマヌカハニーであること
❹ 加熱された蜂蜜でないこと
❺ 人工的なMGOが混入していないこと
❻ 不正表記の防止および正確な出荷量
これらの項目についてUMF®ハニー協会(UMFHA)が検査を行い、見事にクリアするとUMF®を使用することができます。
↑UMF10+の公認マークです。
また、UMFとMGOの数値は購入者が比較しやすいように併記されていることが多いです。例えば、UMF10+(MGO263~513mg/kg相当)といった感じです。
ただ、UMFを基準に購入した場合はMGOの数値には幅が生じます。今回の例も実際の商品説明欄を参考にしましたが、263〜512mgと約2倍の差がありますね。
メチルグリオキサールの含有量を基準に購入したい方は、MGO数値を意識して購入した方がいいかもしれません。
UMFとMGOの数値換算表がありますので後ほど紹介します。
MGS
MGSはMGO・UMFに比べると使用される頻度は少ないです。内容としては、UMFとほぼ同じ意味合いを持ちます。
UMFという規格をスタートさせたモラン博士がその所属団体を脱退したのをきっかけに、新しい規格であるMGSが作られました。
ですが、実際にはすでに浸透しているUMFという規格があるため、MGSはあまり使われていないといった状態です。
とりあえずはMGO(MG)とUMFさえ頭に入れておけば商品選びには困らないと思いますよ。
各数値の換算表
MGO・UMF・MGSそれぞれの意味合いが分かっても換算できないと不便ですよね。ということで、換算表を用意しました。最適な使用方法もご紹介していますので参考にしてみてください。
価格については一番多く販売されている250gのものを参考にしています。実際の価格は商品によりばらつきがありますので、参考程度にどうぞ!
MGO | UMF | MGS | 効能・効果 | 参考価格(250g) |
83+ | 5+ | 5+ | とりあえず試してみたい方 | 2000円〜 |
263+ | 10+ | 10+ | 日常の健康維持 | 3000円〜 |
356+ | 12+ | 12+ | 日常の健康維持 | 3000円〜 |
514+ | 15+ | 16+ | 感染症予防・免疫力増加 | 4500円〜 |
696+ | 18+ | 18+ | 感染症予防・免疫力増加 | 4500円〜 |
829+ | 20+ | 20+ | 消化器官の改善や不快症状の緩和に | 9000円〜 |
1050+ | 24+ | 24+ | 高い効果を求める方に | 10000円〜 |
人気があるグレードは効果と値段のバランスがいいMGO200〜600の価格帯です
使用に伴う効果は個人差が必ずあります。成分調整が認められていない完全自然由来の商品です。そのため同じ数値のものでも、同じ製品でも必ずしも同じ効果が得られるとは限りません。あくまで目安としてお使いください。
初めて食べる方が高い数値のものを選んでも副作用などの心配はありません。殺菌力が強い=体にとってのリスクとはならないので安心してください。
ただしマヌカハニーには花粉・ハチに対してアレルゲンをお持ちの方はアレルギー反応が出ることがあります。発生する割合としてはとても低いので、そこまで気にする必要はありませんが、最初に食べる時はスプーンに少しすくって食べるのがいいでしょう。
毎年重度の花粉症に悩まされている私が食べても平気なので、花粉のアレルゲンとスギ・ヒノキ花粉症は関係ないと思っていただいて大丈夫です。
逆にMGO数値高めのマヌカハニーをな毎日摂取し続けた結果、長年悩まされてきた花粉症を克服したという話は聞いたことがあります。私もそのレビューができる日が来たら即お知らせしますね。
それとマヌカハニーは1歳未満の赤ちゃんにも食べさせることはできません。これはマヌカハニーに限らず蜂蜜全般に言えることなのでご注意ください。
この件に関してはこちらの記事を詳しく紹介しています↓↓
数値たくさんの理由
そもそも、マヌカハニーの成分表記がなぜここまでややこしいかというと、それはマヌカハニーの歴史に起因しています。
先住民族マオリ族が古来から薬として使用してきたマヌカの成分に注目が集まったのが約30年前。摂取してみると効果がでることから研究者がこぞって成分の研究を始めました。
しかし、その成分を突き止めることができませんでした。そこでモラン博士がUMFという規格を使って、フェノール液と比較してマヌカハニーに含まれる殺菌力を表示しようと考えたのです。
そして、2006年ついにマヌカハニーの殺菌成分であるメチルグリオキサールが発見されます。ここでMGOという規格が使用されるようになりました。MGOはマヌカハニーの殺菌能力を正確に表示できるので、2006年以降はMGOが使われることが多くなりました。
そして2008年、UMFの第一人者であるモラン博士がその所属団体を脱退するのをきっかけにMGSという新たな規格が作られ現在の3つの表示方法が確立しました。
最適なマヌカハニーを選びましょう
ここまでMGO・UMF・MGSの各数値の意味や購入する際の目安についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
この数値の意味を抑えていれば、購入のときの目安となり比較がしやすくなるはずです。ですが、先ほどもお伝えしたように個人差は避けられません。
ある人には効果抜群の商品も、別の人には今一つ…そういったレビューも存在します。安い買い物ではありませんが、思い切っていくつかの商品をトライしてみましょう。
マヌカラボでは人気商品を実際に購入&調査を行った結果をもとに「マヌカハニーオススメランキング」を作成しています。
商品選び最中の方は参考にしてみてください。