【間取り図と写真から解説】平家中二階はどんなメリット・デメリットがあるの?
みなさんこんにちは。今回はマイホームを検討している人が、ちょっとでも個性的な家にしたい!
と思っている人へのちょっとした情報を発信します。
今回は平屋建て住宅をテーマにしていきます、しかしながら平家とは言ってもかなり個性的で中二階のある平家建てです!
平家なのに中二階?二階建て住宅と何が違う?メリットやデメリットは?
知れば知るほど取り入れたくなる平家+中二階という素敵なお家を間取り図から解説しながら紹介していきます。
平家中二階のお家にはどんなメリットがあるのか?
引用元:https://kizokunoie.com/gallery/live-comfortably/
まずは平家なのに、なぜ中二階?と思う人も多いと思います。
ここで平家+中二階のメリットについて紹介していきましょう!
床面積の有効活用
当たり前のお話になってしまいますが、平家は一階の面積しか床面積としてカウントされませんよね。
中二階を設ける事で、同じ空間でも床面積を効率よく増やすことができます。
25坪前後の狭い土地での建築や、ちょっと形が独特の家の場合中二階の設置をすることで居住スペースの増加をすることが可能です。
さらに中二階を設置することにより、その真下のスペースを簡易的な収納にしたりするなどの工夫を凝らすことができて家の機能性が増します。
家の中は開放的になり、立体感を感じることができるので、とってもオシャレにも見えますね。
空間の有効活用
上記案件は床面積的な見方のお話でしたが、空間の有効活用という意味合いでも中二階の素晴らしい機能を発揮します。
本来建物には高さを制限する必要があります。
住宅街で並んでいる二階建ての家を見てみると、屋根の高さがほとんど一緒なのがわかると思います。
これは規定で定められているからなんですよね。
これは土地にも同じことが言えるのですが、”それ以上建築してはいけない高さ”というのが土地によって設定されています。
土地によって高さの制限があるとはどういうことなのでしょうか?大袈裟な例を例えると急な斜面などがそれに当たります。
急すぎると家自体建ててはいけないと思いがちですが、しっかりと調査と審査がされて土地による高さの制限がされるのです。
というわけで、高さの制限がされている土地や建物の場合、圧迫感を出さないために中二階という機能を実装することで、吹き抜け+中二階で開放感のある空間の有効活用ができるようになります。
採光性の上昇
家を建てる時にとっても大事な太陽と家の向きの関係。
どうしても日が片方に当たっている時、もう反対の家の中というのは暗くなりがちなのですよね。
しかしながら中二階にした平家というのはとても採光性に恵まれていて、一日中暖かい日差しが入ってくるメリットがあります。
中二階はとても開放的になるので、圧倒的に壁の数が少ないのです。
このメリットを活かすことで、家は暖かく、湿気対策にもつながります。
家づくりでまずやっておきたいこと
家づくりでまず最初にすべきは、住宅展示場に行く事ではありません。
無料でプロと家づくりの相談ができる、無料相談窓口を最初に利用すべきです。
ハウスメーカーや工務店に行くと、そこの会社の話ばかりされますが、無料相談窓口は住宅メーカーではないので中立な立場でプロの話が聞けます。
家づくりでは、予算組みやハウスメーカー選定など、素人では難しい判断がたくさん求められるので、素人だけでやると必ず間違った判断をして後悔することになります。
無料サービスは、色々あるのですが、NTTデータの『家づくりとびら』相談窓口が特におすすめです。
業界歴10年以上のプロが予算組みや、土地選定、ハウスメーカ・工務店選びを一緒にやってくれます。
私は「家づくり何からすればいいか分かりません」と相談に持って行ったのですが、家づくりの手順、ハウスメーカーや工務店の坪単価の話、適正な予算など分かりやすく解説してもらえました。
ハウスメーカー選定も、プロに要望を伝えて見学先を数社選んでもらったので、余計なモデルハウスを回る手間も大幅に省けました。
素人が全く知らない、優良な工務店なども紹介してもらえます。
家づくりは、プロに無料相談するのがオススメというか、絶対必要だと感じます。必ず利用しましょう。
総二階建て住宅と平家中二階建て住宅との違いは?
中二階は何を条件とすれば中二階と呼ばれるのでしょうか?
まず概念としては建物の1階と2階の間に設けられるスペースのことをいいます。
別名はスキップフロアとも呼ばれていますね。
二階建てとの大きな違いは中二階スペースというのは高さが1.4メートル以下でないといけません。
これは大人が直立できない高さですよね。2階建ての2階部分が1.4メートル以下だったらたまったものではありませんね(笑)
このように色々と条件を満たすことで、中二階というスペースを設置することができるため、中二階と二階建ての違いというのは全く意味が違うことがわかると思います。
平家中二階の間取り図3パターンを解説!
それでは実際に間取りや写真を一緒に見ながら、部屋の特徴を解説していきますね。
中二階とは一言に言ってもいろいろなタイプがあるものです。
間取り例に沿った特徴やメリットを紹介します。
①26坪・1LDK平家+広々収納付き中二階
引用元:https://bit.ly/3l2MxZ4
26坪の土地に建てられた広々とした1LDKです。
これは一人、もしくは夫婦二人での生活を仮定した間取りになっていますね。
特徴はやはり10.5畳の広いロフトにさらに連なった3.5畳のロフト収納です。
間取り図を見てもわかるように主に収納や倉庫的な意味合いでは利用せずデスクやチェアを置いて居住スペースの一部となっています。
エントランスは吹き抜けているためとても開放的なのが、おわかりでしょうか。
広い玄関には自転車を置くこともでき、1階部分にも大型の収納があります。
LDKは広々とした23.8畳に6畳の主寝室があります。
平家の中でもオーソドックスな長方形タイプの家で、庭があったり屋根付きのテラスがあったりととてもゆったりとした時間を過ごせる素敵なお家なのがわかりますね。
②35坪平家・4LDK+中二階
引用元:https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_plan/hiraya_loft/
35坪の土地に建てられた4LDKで中二階があるお家です。
家に入ると小さなホールが正面に広がりますが、その隣にロフトへ続く階段があります。
ロフト自体は5畳程度で子供達が遊ぶスペースや、収納、物置として最適な空間です。
ホールを抜けると18.7畳のLDKに出てそれに隣接するように5.5畳の洋室がふたつ。そして同様の和室があります。
主寝室もLDKから直接アクセスすることができバランス良いお家になっていますね。
こちらの家もロフトが吹き抜けになっているので、LDKはとても開放的で広く感じます。
夏場は暑く、冬場は寒くなりがちなロフトですが、窓をたくさん設けることによって採光性は増しています。
③25坪・4LDK平家+中二階
とても収納性能に優れた綺麗なお家です!
25坪という土地に4LDK+収納という非常にシンプルなお家ですが、まず部屋の大きさが6・6・6・4.5畳にして部屋をそれなりの広さでキープしているところ。
それに対し、収納が多く、なによりロフトが12畳と広々の倉庫代わりの空間になっています。
吹き抜けタイプではないため、季節に応じて暑い、寒いが無く非常に住みやすい平家になっています。
中二階が無くても十分な機能を持った家ですが、中二階を設けた事でさらに収納性を増し、家の中が綺麗に保てる要素があるために、このような間取りは非常に重宝すると言えますね。
中二階のある平家で気を付ける事は?
とても魅力的な中二階のある平家ですが、デメリットもいくつかあるのを知っておきましょう。
良いことばかりだけではないので、しっかりとデメリットを理解し、取り入れるかどうかの判断をした方がいいと思います。
コスト
まずはコスト面からです。平家住宅というのは普通の総二階建ての家に比べてコストがかかってしまう点を知っていますか?
これは総二階建ての家に比べ柱や屋根などの材料費が余分にかかってしまうからです。
そのため、総二階建ての家と比較してみると、大体ですが100〜200万円程コストに差が生じます。
ただでさえ高くなりがちな平屋建て住宅ですが、これにさらに中二階を追加するとさらに高くなってしまいます。
コストのかかり方は中二階のタイプにもよりますが、天井に窓を付けて階段にするだけでもそのコストの差は発生すると思ってもいいでしょう。
危険性
多くの中二階のある家というのはなるべく家の中を開放的にしたくなるため、吹き抜け仕様にする家庭が多いです。
もちろん、そうした方が開放感を実感し、それだけでなく光をたくさん取り込んでくれるためにメリットの方が多いとされます。
しかしながら、とても気をつけて欲しいのが危険性です。
やはり中二階やロフトという類になると、梯子を使っての上り下りをするパターンもあるでしょう。
ちょっとでも足を踏み外すと高い所から落下し、怪我をしてしまうパターンが大いに考えられます。
とてもじゃありませんが、家の中で大怪我はしてくないものですね。
ちなみにですが、一年を通して家の中や庭での事故というのは16,000件発生していて、その中でロフトなど高所からの落下は30%ほどと言われています。
多くのパターンは10歳以下の子供による落下事故で死亡ケースはごく稀ですが、重症にまで至った例が何件もありました。
二階建てとの違いを比べる
結論を出す前に総二階建ての見積もりや間取りを見て見比べてほしいです。
私たちは平家に徹底的にこだわる!という方なら全然それでいいのですが、なんとなくで家を建てている人も中にはいると思います。
建築してからやっぱ2階の方がよかったんじゃん?と思ってしまうようなデザインや間取りはなるべく避けましょう。
そのため、ハウスメーカーさんに相談をして、いろいろなパターンの間取り例を見た上で、それでもいいのであれは中二階の平家を建築するという流れがスムーズです。
とてもオシャレな平家+中二階の空間デザイン
やっぱり個性的な平家+中二階の開放的なマイホーム。
本当に素敵ですよね。ここでは実際に写真を見ながら、こんなデザインやあんなデザインがあるんだ!
という例を紹介しながら解説したいと思います。
ブラック×ウッドのアメリカンスタイルな中二階平家
引用元:https://www.homes.co.jp/cont/iezukuri/iezukuri_00725/
家に帰ってきた瞬間、こんな素敵な光景が並ぶ我が家だったら最高ですね。
オフホワイトの壁に床はダークウッドのフロア。そして階段の手すりやドアはブラックを基調としたシンプルなアメリカンスタイルの平家中二階のリビングです。
とってもオシャレですが、前述で書いた手すりや中二階からの落下には本当に気を付けましょう…。
開放的な空間は風通しもよく、過ごしやすさが写真からでも伝わってきますね。
子供の勉強スペース&プレイルームがある平家中二階のお家
引用元:https://www.sumailab.net/P22/A4/kataseshizu/works/works47/
LDKのフロアをちょっとだけ拝借して、中二階を設置。
広々とした階段の先にはこじんまりとした、子供達のプレイルームがあります。
高い所から見渡す広い家のリビングはそこに立っているだけで楽しい。さらに下のエリアには収納の付いた一段高いプレイルームもあります。
将来はここにデスクを置いて、ここで勉強をするのでしょうか。
オシャレで可愛い、そんな素敵な中二階のLDKに憧れる人も多いと思います。
居住スペースとして使える広々の中二階
引用元:https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_plan/hiraya_loft/
中二階への階段を登った先に見えるのは約10畳の中二階フロア。
収納としても使えるし、居住スペースにも十分なりえる素晴らしいエリアですね。
床のデザインや壁に四角い穴を開けたりとデザイン性もよく、奥に見える丸い柱もとってもオシャレで印象的ですね。
お父さんが書斎の代わりにつかったり、シーズンのオフのタイヤや扇風機をしまうエリアとしても重宝しそうです。
可愛さ重視のキッチン上中二階
引用元:https://mimi-house.com/works/580
シンプルな見た目ですが、一々細かいところが可愛いらしいキッチン上に設置された中二階。
階段の足場だけがウッドになっていたり、手すりが黒いスチール素材だったり、ロフトの壁面にはシステムライトが設置されたりとオシャレ×可愛いの代表的なパターンですね。
また階段下のちょっとしたスペースもなんだか憎いですね。
丸いイ入り口も可愛らしく、子供たちは大喜び間違いなしでしょう。
中二階への階段は広めで、手すりをちゃんと設置する事で安全性を増しています。
中二階のある平家はどれくらいコストがかかるのか?
さて、中二階はどれくらいのコストがかかるのでしょうか?
同じ平家でも高くついてしまうとされる中二階。
リサーチしてみた結果を紹介していきます。
建物の種別 | おおまかな工事費 | コスト |
平家 | 30坪:2,000万円 | ★★☆ |
平家+中二階 | 30坪:2,150万円 | ★★★ |
総二階建て | 30坪:1,870万円 | ★☆☆ |
どうしても高くなってしまいがちな平家ですが、中二階を間取りに入れるとその分割高になります。
坪単価に直すと2〜3万円もの差が出ることも。
コストに余裕がある場合は、全然構いませんが、資金がギリギリの人は総二階建てで妥協する意思を持つことも大事かもしれませんね。
上記表に表示されている金額はあくまで目安です。
中二階のある平家でローンシミュレーションをしてみる
というわけで、上記の金額を参考に(中二階平家2,150万円)土地代金をプラスしてローンシミュレーションをしてみたいと思います。
今回するローンシミュレーションもあくまで例として参考にしてください。
- 返済期間は35年
- 金利は変動方で0.95%
- ボーナス返済・頭金は無し
工事費2,150万円+土地代金700万円(総額2,850万円)の例
というわけで早速シミュレーションをしてみようと思います。
結果は上記の通りです。
月々の返済額は8万円をカットした79,000円台でした。
地方でのお住まいとなるとちょっと平均を上回るという結果ですね。
土地代700万円はちょっとリアルな数字なだけあり、平家建て住宅の高さというのを伺ってしまうプライスでした。
工事費2,150万円+土地代金1,000万円(総額3,150万円)の例
今度は300万円アップした3,150万円で計算。
3,150万円で計算した場合のローンシミュレーションの結果は上記の通りです。
支払い総額は3,700万円台になり、月々の返済額は88,000円〜という結果です。
700万円だった時とくらべ9万円に近い価格なりましたが、おそらく地方都市のいい場所で建築した際のかなりリアルな数字なんじゃないかな?
と思ってしまいます。金額は大体なので、あくまで参考までにしておいてくださいね。
平家+中二階の家は税金が高い?
平家はコストがかかるということは税金もかかってしまうという事ですね。
なんとも残念ではありますが、税金の価格を少しでも抑えるにはどうしたらいいのでしょうか?
土地の価値が低い場所に建築する
これはとっても当たり前のことを言っているに過ぎないのですが、個人的意見としては平家+中二階というマイホームはとっても魅力的だと思います。
コストや税金の関係でせっかくの夢のマイホームを妥協したくありませんよね!
そうなった場合、私はハウスメーカーさんにこんなことを言われました。
「間取りを妥協したくないなら、場所を変えましょう。」
本当にその通りだと思いました(笑)
マイホームを依頼する多くの人は、コストか場所(土地)のどちらかで究極に悩む人が7割以上です。
あれも入れたい!これも入れたい!あっこれも!なんて言ってたらそりゃあコストだって跳ね上がりますよね。
こうなった時、何を妥協してどこまで自分を納得させるかなので、コスト面を最優先するのであれば地価が安い場所へ建築するという選択も大いにありだと思います。
ただしここで注意したいのは、お子様が就学し、小学校に行く時本当にその場所でいいのか?
青春の場所を過ごす学生生活がこの場所で本当に適切なのか?なんていう考えも必要なので、家族でよく話し合いましょうね。
木造建築にする
多くの日本の住宅というのは木造の二階建てやコンクリート住宅が多いとされています。
もちろん建築方法はいろいろありますが、問題なのは家に使われる材質。
これはどういうことかというと、コンクリート住宅というのは地震にも強くオシャレで人気の素材ですが、税金が高くついてしまいます。
多くのマイホームを建築した人は、それでもいいからコンクリート住宅がいい!という人も多いみたいですね。
このようにハウスメーカーさんの情報からでもコンクリート住宅は重宝されますが、平家住宅というのは一階のみの設計間取りということもあり、耐震性能が元々高いのです。
これを逆に利用し、木造住宅を建築することで税金をカットする事が可能になってくるんです。
シンプルな間取り+シンプルな中二階にする
平家=高い!
中二階建て=高い!
という概念はもはやこの記事をここまで読んだ人ならお分かりかと思います。
ですが、全部が全部そうではないという事を理解しましょう。
平家と言っても、中二階!と言っても正直ピンキリだと思いませんか?
チープに見えない住宅は職人さんがプロなので基本的に後悔する要素はないと思います。
そうなると、極限まで安くするためのプランを相談してみましょう。
意外と思っていたコスト通りで平家と中二階を設計できるかもしれませんよ。
具体的には平家の形で言うと、コの字型やL字型、ロの字型なんかはもう見ただけでコストがかかりそうなのがわかりますよね?
であれば、I字型にすればいいですし、中二階へは梯子で、窓は極力少なくするなどをすればそんな言うほど高くならない可能性だってあります。
平家+中二階は賢く建てて心地よく住もう
というわけでまとめです!
中二階のある平家ですが、これまで紹介した間取りや写真を基に、いろいろとこうしたいなぁ〜というイメージくらいは付いたのかなと思います。
実際に施工してみて、建築してよかった!と思えるのはやはり平家+中二階のオシャレで個性的な家だと思います。
コストや税金の面に関しても、はっきりいって折り合いがついてしまえば最高の癒し&リラックススポットとなるので是非とも妥協しないで前向きな間取り設計をしてもらいですね。
メリットもたくさんの平家+中二階の素敵なお家作りを楽しんでみましょう!
家づくりはまず無料相談へ
家づくりをするなら、一人で悩まずプロに必ず相談しましょう。
ハウスメーカー選定も、プロに要望を伝えて見学先を数社選んでもらえば、余計なモデルハウスを回る手間も大幅に省けます。
素人が全く知らない、優良な工務店なども紹介してもらえます。
家づくりは、プロに無料相談するのがオススメというか、絶対必要だと感じます。必ず利用しましょう。
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