ロの字型平家って実際どうなの?間取り図からメリットデメリットを解説!
こんにちは。今回は平家について紹介していきます。
平家の中でも特に個性的で独特な形をしているロの字型平家について解説します。
なぜロの字型平家が人気なのか?独特の形にはどんなメリットとデメリットがあるのかを紹介していきます。
マイホーム設計の参考にしてみてください!
ロの字型平家のメリットは?
引用元:https://suvaco.jp/project/wUk6bXpinw
ロの字型平家は、コの字型が進化して中央にプライベートな空間が生まれた平家住宅です。
中央に開いた空間は家主のセンスが光る場所となり、大きな樹木を植えて庭園にしたり、オールウッドデッキにしてリラックススペースにする人もいます。
もちろん、中央の開いた空間以外にも、外周に添った縁側やウッドデッキの設置も人気があります。
周りを庭で囲み豪邸のようなたたずまいにする人も少なくはありません。
というわけで、ロの字型平家のメリットを紹介していきましょう。
ロの字型平家のメリット
ロの字型平家のデメリット
メリット1.中央のエリアから各部屋のアクセスがしやすくなる
ロの字型平家と言うだけあり、中央の空間は家のプラットフォームになります。
ウッドデッキでも中庭でも、どんな機能を用いたとしても中央のエリアを通る事で自室やLDKなどに簡単に行き来することができます。
これは単純に移動が楽!というわけではなく、主婦の方なら家事がとてもしやすいといったメリットがあります。
そのため、中央のエリアは単純に家族が寛いだりする場所というだけでなく、移動にも使える便利な場所という意味合いもあります。
メリット2.完全プライベートな空間を作ることができる
中央のエリアは決して広くすることはなかなかできませんが、外からの視線を完全にシャットアウトすることができます。
そのため、外なのにプライベートな空間という概念を持つことができ、普通に家で寛いでいるのに外で遊んでいるかのような感覚になります。
さすがにバーベキューは無理かもしれませんが、直接入ってくる優しい光を浴びながら読書をしたりするなど、かなり需要のある空間になります。
また中央部分をサンルームにして洗濯物を干したり、庭石や樹木を植えて庭園にする人もいます。
あなたのセンスが問われる場所になりますね。
メリット3.家全体に均等に光が入り込むようになる
中央に空間があることで、平家の一番気にしないとならない採光問題を一気に解消することができます。
中央のエリアに面するようにガラス窓や扉を設置することで朝から午後までずっと光が入り込み、家の中の明るさを保ちます。
中央のエリアがない正方形の家だった場合光が中央まで入り込まず照明をつけざるを得ない状況になるのを防ぐことができます。
また採光機能が良いことにより湿気対策にもつながるので、カビが夏場に発生するなんていうことは極めて低いとされています。
メリット4.庭園・ウッドデッキ・リラックススペースの自由性が高い
中央のエリアに限らず、家の中央、そして外周の部分にはウッドデッキや縁側などといったリラックススペースを多く配置することができます。
やはりこういった寛ぐ場所というのがたくさんあるだけで、家の価値というのは上がっていきます。
特にロの字型平家にしている家族は人数の多い世帯ということも大きく考えられるため、自室以外で寛ぐ場所があるのは非常に有益です。
中央のエリアを開放し、LDKと隣接させることで、ちょっとしたホームパーティなんかもできてしまうことでしょう。
人を招くのが好きな人は中にも外にもウッドデッキなどのテラスを配置して賑やかな空間を演出しましょう。
ロの字型平家のデメリットは?
いいことが多い反面、デメリットも残念ながら存在します。
ロの字型平家はデメリットを理解してこそいいお家になると思うので、しっかりと把握して間取り設計をしましょう。
デメリット1.それなりの土地が必要
ロの字型平家ということもあり、それなりの土地が必要となります。
中央部分が空間になり、居住スペースではないということは予定していたお家よりも3〜5坪ほど面積が広くなります。
どうしてもロの字型平家がいい!という方にはその家の形に合わせた土地の広さが必要となるので、土地代金もそうですが、面積には色々と注意が必要です。
デメリット2.中央部分の水捌けには対策が必要
中央部分はとても自由性の高いスペースになりますが、屋外になる事を忘れないでください。
すなわち、雨が降ったらその部分はしっかりと水捌けをする機能が必須となります。
水が溜まって行き場を失うと、家が傷んだり、カビや苔の発生の原因となります。
また地面を土にするのか、コンクリートにするのかなどの対策もしないと雑草がどんどん生えてきたりするのでそういった対策を頭に入れておきましょう。
デメリット3.平家住宅の中で一番コストがかかる
I字、L字、コの字型などあらゆる形の平家がありますが、その中で一番コストがかかる平家がロの字型平家です。
理由は言うまでもなく建築にかかり材料です。
屋根や柱の数が圧倒的に多く、しかも中央にスペースがあるために家を頑丈に設計しないとなりません。
コスト面は建築材料以外にもエクステリア施工(コンクリートやウッドデッキ)の費用も加算されるため、ロの字型平家では一番気をつけないとならないのがコストです。
もし設計した間取りが高いのか安いのかわからない場合、ハウスメーカーさんにI字型の間取り見積もりと、ロの字型平家の見積もりを比較してみてください。
これは予想ですが、同じ延べ床面積の場合結構な差が生じるんじゃないかなと思っています。
デメリット4.建築師の技術や知識が多く要求される
独特の形の家には、かなり設計士さんをはじめとする方々の技術が必要になってきます。
各お部屋に自由性があまりないとされるロの字型平家はどこになんの部屋や機能を取り入れるかが重要になってくるので、設計士さんと入念な打ち合わせが必要です。
しかしながら、依頼する方はその家のイメージが全くと言っていいほどすることができないので、設計士さんの経験が多く要求されます。
「こんな感じにしたい!」というイメージを確実に具現化するには設計士さんの理解と、それを引き継ぐ建築士、大工の技術にも関わってきます。
したいデザインや間取りがある場合、ちゃんと写真などで伝えるのが無難かもしれません。
家づくりでまずやっておきたいこと
家づくりでまず最初にすべきは、住宅展示場に行く事ではありません。
無料でプロと家づくりの相談ができる、無料相談窓口を最初に利用すべきです。
ハウスメーカーや工務店に行くと、そこの会社の話ばかりされますが、無料相談窓口は住宅メーカーではないので中立な立場でプロの話が聞けます。
家づくりでは、予算組みやハウスメーカー選定など、素人では難しい判断がたくさん求められるので、素人だけでやると必ず間違った判断をして後悔することになります。
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家づくりは、プロに無料相談するのがオススメというか、絶対必要だと感じます。必ず利用しましょう。
間取り図からロの字型平家を解説
ここからは実際に間取り図を見ながらロの字型平家を解説していきます。
やはり間取り図があるとイメージもしやすく、参考になると思います。
①55坪・オシャレなロの字型平家
引用元:https://www.clasishome.jp/blog/works_gifu_b/
55坪というとても広い土地に建てられたロの字型平家。
特徴は色々ありますが、一つずつ解説していきますね。
まずは部屋です5LDKに分類されますが、洋室1と2は仕切りつけることで部屋が分割できます。
個々のへやはさほど広くせず機能的にしています。寝室は8畳で、LDKは20畳あります。
LDKに隣接した和室もシームレスに繋がっており、かなり開放的になるでしょう。
次に中庭です。かなり広い中庭は緑が溢れた環境でなんと池まであります。とっても豪勢ですね。
引用元:https://www.clasishome.jp/blog/works_gifu_b/
さりげなくアクセントになっているタイルがとってもオシャレです。
さて間取り図のあちこちに配置されているパントリーやWIC(ウォークインクローゼット)、そして書斎にある本棚スペースなどかなり収納がたくさんあるのがわかりますか?
ロの字型平家では収納の場所と数が非常に重要になってきていますが、しっかりと分散されて収納しやすい家になっています。
あらゆる点で機能性にすぐれ、デザインやリラックススペースまでしっかりと確保しているロの字型平家です。
50坪以上の余裕のある建築をするなら、このような感じに設計してみたいですね。
②37坪・カーポート直結型のロの字型平家2LDK
引用元:https://myhome-1000man.link/nakaniwa-hiraya/#st-toc-h-2
部屋数を2LDKにしたとってもゆとりのあるロの字型平家です。
特徴は家とカーポートが直結しているところですね。
これは雨や雪に対して非常に強い環境となります。しかしながら、家の一部とみなされるため、固定資産税の対象となります。
東北地方など雪の多い場所では非常に重宝しますし、夏場は車内が暑くなりにくいという点もありますが、課税対象になるというのは知っておきましょう。
入り口から目に入るのはとても広い中庭です。
完全に家の一部としてナチュラルに設計されており、寝室やLDKに行くのにここを通ります。
収納も多く、水回りは右上に集中しているため家事がしやすいお家になっていますね。
③中庭+ウッドデッキのある平家
引用元:https://www.smart-daisuke15.com/archives/9041
中央に大きな樹木を植えた中庭とLDKから外に広がるテラスが印象的なロの字型平家です。
部屋数は3LDKに大きめのWICと納戸が設置されており、とってもシンプルで過ごしやすい家です。
間取り図左上には水回りが集中していて、洗濯物はウッドデッキやテラスに干すことができます。
二階建てでは到底真似ができない樹木のあるロの字型平家ですが、家事もとてもしやすいのが間取り図からでもわかります。
④30坪・中庭のある3LDK
こちらのロの字型平家はなんと坪数が30坪です。
30坪でもロの字型平家は建築可能です!
しかも部屋数は3LDKでWICに玄関収納納戸まで完備です。
このようにロの字型平家は土地が必要!というイメージを持っている人がいると思いますが、30坪でも普通にできます。
屋外施設を後はどうするかですが、土地の広さによってはこのような間取りも全然可能です。
中庭は6.7畳になっており、こちらの間取りではウッドデッキを設置していてリラックススペースとして活躍しています。
内観からロの字型平家を解説
次は内観を紹介していきます。
ロの字型平家の形を活かしたデザインに注目しましょう。
中央中庭テラス&ラウンジ
引用元:https://www.checkhouse.net/case/628/
たっぷりの光を取り入れることができるとってもオシャレな中庭テラスです。
大胆にも屋外に思い切り家具を配置しています。もちろん雨天時は避難が必要です…。
もはや屋根のないお部屋のような感覚で完全プライベート空間を演出し、採光のリラックススペースと化しています。
こんな場所が家になるなんて素敵ですね。
引用元:https://www.checkhouse.net/case/628/
LDK側のテラスには屋根を設置し、雨でもここは濡れない仕様になっています。
外でバーベキューもできるし、ランチや読書だってできます。
一日中明るいロの字型平家の特徴を最大限に生かした最高の癒しスポットのあるお家でした。
アクセスのしやすい中庭テラス
引用元:https://suvaco.jp/project/nQNAoRzoHd
雨対策がしっかりとしたされた中庭テラスです。
こちらは中央のタイル部分の周りに排水機能を設けて水捌けをとにかく徹底した非常に綺麗なテラスです。
こちらも快晴時は食事をしたり読書を楽しんだりと最高の癒しスポットになります。
白で統一された配色はとってもシンプルで、周りのお部屋とナチュラルに溶け込んでいます。
各部屋からもアクセスができる非常に効率の良いお家なのがわかりますね。
外観からロの字型平家を解説
ここからは外観を紹介していきます。
オシャレの基準にもなってくるロの字型平家の外観はどんなデザインがあるのでしょうか。
間取り設計においてもさんこうになると思うので、チェックしてみましょう。
格子の目隠しがオシャレな平家
引用元:https://oowa.co.jp/works/03/
手前と奥にそれぞれダークウッドの格子が施工された平家住宅です。
奥のくぼみは駐車場でその奥には中庭が広がっています。
どの角度から見てもシンプルでかっこいい白を基調とした外壁が素晴らしいですね。
さりげなく道端の花壇もオシャレですが、奥の光景もついつい気になってしまいます。
デザイン性にすぐれた独特な形の平家
引用元:https://suumo.jp/chumon/koumuten/rn_tenarc/165348_0001_22/jitsurei/jc_0004/
ブラックを基調とした外壁に白い壁のエントランス。
そして外からの視界をシャットアウトするために設けたナチュラルウッドのパーテーション。
ロの字型平家の中でもかなり個性的な形をしていて、家の中までも気になってしまう外観をしています。
いりぐりは土間風に施工されてあり、雨の日でもすぐに濡れない優しい作りになっています。
家の周りは駐車場になる予定で、砂利が並べてあります。
ロの字型住宅でも周囲の視界がやはり気になるために中央部分だけでなく外周回りのセキュリティに気をつけたいところですが、このように窓を減らしたりすることで安心な設計となっています。
まとめ:ロの字型平家は自由性の高い平家!
というわけで、間取り図や写真からロの字型平家について紹介をしてきました。
取り入れたいデザインや機能はありましたか?
ロの字型平家は費用こそ嵩んでしまいますが、予算の範囲内で収まるのであれば是非とも取り入れて欲しい素敵なお家です。
特に中央部分のプライベート空間は幅広い世代の人が好んで取り入れる空間なので、そこに何を配置するか今から考えるのが楽しみですね。
家づくりはまず無料相談へ
家づくりをするなら、一人で悩まずプロに必ず相談しましょう。
ハウスメーカー選定も、プロに要望を伝えて見学先を数社選んでもらえば、余計なモデルハウスを回る手間も大幅に省けます。
素人が全く知らない、優良な工務店なども紹介してもらえます。
家づくりは、プロに無料相談するのがオススメというか、絶対必要だと感じます。必ず利用しましょう。
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